明法中学・高等学校

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明法散歩道 - 明法ニュース

【校長】徒然なるままに 17#017

「中学校訪問」

エントランスの欅はもう若葉でいっぱいです。中庭では八重桜が見ごろを迎え、藤も開花を迎え始めました。緑色、桜色、紫色など様々な色がにぎわい、春のエネルギーをいっぱい感じさせてくれます。

本日、東村山市内の公立中学校(全部で7校)の校長先生方に、ご挨拶に行ってきました。

欅.jpg八重桜.jpg藤.jpg

【校長】徒然なるままに 17#016

「オリエンテーション合宿振り返り」

中学1年生のオリエンテーション合宿最終日に数学の確認テストが行われました。

私が監督を務めました。問題が早く終わって、残余の時間がある生徒に次の課題を出しました。

質問  どうして「0」は、正の数でも負の数でもないのか。 自分の考えを述べ、その理由も述べよ。

これに取組むことは、今までの経験を基にして、自分で仮説を立てて、それを説明するという、思考力を高めるための練習になります。

みんな真剣に取組んでくれました。その結果を後日、整理してみました。

みんなの考えはおおよそ次の5つに分類されました。

① 「0」は数の「基準」としての考え
② 「0」は「無」という考え
③ 「計算」上の必要性から
④ 「0」の生い立ちから
⑤ 今までの「経験」から

しっかり論理的に記述できていたことに感心しました。

【校長】徒然なるままに 17#015

「父母の会総会」

本日、視聴覚室で父母の会が行われました。

あいさつで校長方針についてお話をさせていただき、ご協力をお願いしました。

総会の様子.jpgあいさつ.jpg

【明法散歩道】2017年4月号

花壇.JPG

「玄関前の(いろど)りは、明法の"心の彩り"。生徒の心に伸びやかな香りが漂うとき、"花ボラ"というオアシスを支える親心に、思いを馳せてみるのも良いのではないか。しばし目を閉じ、深呼吸をしながら・・・・。」

(明法散歩道第3号 平成23年10月より)

明法のオアシス  父母の会"花ボラ"

平成21年9月に誕生。明法父母の会独自のボランティア活動である。"花と緑のボランティア"、通称"花ボラ"。ネーミングがとても良い。有志の方々が協力して花壇の整備、花の購入や植替えなどをやっていただいている。また、定期的に水やりや花つみ、雑草取りも行われている(有志メンバーで茶話会などを開催し、親睦を深めながら楽しく活動されているとのこと)。男子生徒だけの空間に、(いろどり)(いや)しと安らぎがあった。まさに明法のオアシスといえよう。

花ボラ1.JPG「父母の会」とは?

父母の会は、PTAとは大きく異なる。保護者が独自に活動を行い、陰ながら学校を支えて下さる"大人の"組織である。堅苦しい議論よりも、微笑みをつつんだ行動を優先する、豊かで優しい活動体でもある。2学期の明法祭では、コーラス、展示、バザー等に大勢の方々が参加する。そしてその収益は、すべて生徒会に寄贈して下さっている。

また、全学年にわたって学年懇親会を設け、情報交換を通じ、明法教育への理解や支援もいただいている。

花ボラ2.JPG明法父母の会は、昭和50年(1975年)、創立11年目、(おもて)(あきら)氏(能狂言の世界的な学者)を初代会長とし、発足。以後、明法教育への熱い思いは、今なお連綿と受け継がれている。この間、父母の会には、竹本幹夫氏(前坪内逍遙記念演劇博物館長)やジャズピアニストの山下洋輔氏をはじめ、錚々(そうそう)たる識者も名をつらねている。

とある日曜日の昼下がり、花ボラの方々が黙々と、かつ楽しげに(みず)()りをされていた。その中には卒業生の保護者の方も。誰もいない明法キャンパスに、貴重な潤いの種がまかれていた。たまたま用事で出勤した私だったが、父母の会の影ながらの活動を目撃する。子を思う親心の水遣り。思わず心が熱くなってしまった。明日からの生徒の登校を前に、かけがえのない滋養の雨が降っていた。

(文責:教頭 早乙女 勤)

【校長】徒然なるままに 17#014

「新入生の気分」

やっと気がつきました。朝、始業前、校内に流れている。

あの音楽は何?と尋ねたら、モーツァルトの4つの管楽器のための協奏交響曲との答え。

へぇ~、おしゃれ!

8時25分から5分間流れます。

その音楽に合わせて30分から授業開始ですね。

ちなみに、放課後の最終下校時間に合わせて、ケニー・Gのサックスが流れます。

4月1日に着任してからすべてが新鮮。見るもの聞くもの何もが初めて。

まだ新入生の気分を続けています。

【校長】徒然なるままに 17#013

「宿泊合宿最終日」

中学1年生、オリエンテーション合宿の最終日です。今日も昨日同様、全員元気よく、朝を迎えることができました。

午前中、今までの学習した確認テストを行いました。

ホテルの周囲の草木はまだ冬景色です。ホテルより車山に向かって少し登ると蓼科山、八ヶ岳や南アルプス連峰が見えます。素晴らしい眺めです。頂にはまだ雪が残っています。

そんな素敵な車山高原での2泊3日のオリエンネーション合宿を終え、帰路に就きました。

全員元気に、予定より早く、学校に帰着し解散しました。

朝の体操.JPG朝食の様子.JPG

英語確認テスト.JPG数学確認テスト.JPG八ヶ岳.JPG車山.JPG

【校長】徒然なるままに 17#012

「みんな元気」

朝の空気はさすがに冷たい。

中学1年生、宿泊合宿2日目始まりました。全員元気よく、朝を迎えることができました。

午前中は英数の授業とレクレーションを行いました。

午後は、車山スキーゲレンデまで自然散策、その後ホテルの講義室で造形活動を行いました。

朝礼風景.JPG朝食風景.JPG

英語授業の様子.JPG数学授業の様子.JPG

レクレーションの様子.JPG

レクレーションの様子.JPG
自然散策.JPG造形活動の様子.JPG造形活動の様子.JPG

【校長】徒然なるままに 17#011

「宿泊研修出発」

朝、中学1年生の宿泊研修(長野県車山高原)に出発しました。

私は、午後の保護者会を終えて、車山高原に向かいます。

「保護者会」

午後、中学2年生と3年生、高校の2年生と3年生の保護者会の全体会が講堂で行われました。

「車山高原へ」

保護者会でのあいさつを終えた後、合宿地に向かいました。電車の遅延がありましたが、ホームルームまでに到着しました。

合宿出発.JPG保護会(全体会).JPG保護者会挨拶.JPGホームルーム.JPGホームルーム.JPG

講座の様子.JPG

【校長】徒然なるままに 17#010

「宿泊研修オリエンテーション」

校庭の桜もまだ見頃です。

講義室で、明日から行われる中学1年生の宿泊研修(長野県車山高原)のオリエンテーションが行われました。全員、真剣に話を聞いていました。

校庭の桜.JPG事前指導.JPG

【校長】徒然なるままに 17#009

「なんとなく」

けたきの大木に 黄緑色の花が咲いたよう

大きな藤の花芽 紫の大輪が想像できそう

暖かい日射しがふりそそぐ 開けた扉から

ピンクの花びら スッーと校舎に舞い込む

と廊下が輝く なんとなく 幸せな気持ち

校長室から.JPG桜の花びら.JPG藤の花芽.JPG

【校長】徒然なるままに 17#008

「夕方の明法」

下校時刻が過ぎると、学校はあっという間に寂しくなります。まだ、かすかに明るく、暗くなるのがずいぶん遅くなりました。

自転車置き場.JPG校舎.JPG正門.JPG

【校長】徒然なるままに 17#007

「入学式」

本日、本校の講堂で入学式を行いました。

明法中学校35名、明法高等学校108名、計143名の入学を許可しました。

正門前で.JPG受付の様子.JPG式前の講堂内の様子.JPG講堂内の様子.JPG校長式辞.JPG新入生宣誓.JPG

【校長】徒然なるままに 17#006

「始業式」

本日、始業式でした。始業式のあいさつで、本年度の取組みとして、4つのキーワードと在校生に努力することを求め、学校としても負荷をかけると伝えました。

4つのキーワードは、①本物・体験 ②思考力 ③難関大学合格 ④学力GMARCH水準以上

詳細は、本校Webページ【行事】1学期始業式-新校長の挨拶をご覧ください。

「クラス写真撮影と桜の大木」

各クラスの写真撮影が行われました。食堂前の中庭の桜の大木(樹齢53年以上)が満開でした。

「父母の会の役員打合せ」

校長室で父母の会の役員の方たちと本年度の行事についての打ち合わせを行いました。

クラス写真撮影.jpg桜の大木満開.jpg父母の会の役員の皆様と.jpg

【校長】徒然なるままに 17#005

「春の季節」

明日、土曜日は始業式です。入学式は来週の月曜日です。

駅前の桜の並木はすでに満開。

正門前の花壇も「父母の会」の方々がきれいに整備してくれています。ありがたいことです。

入学式まで桜の花の見ごろが続くことを祈っています。

駅前の桜並木.jpg正門前の花壇.jpg

【校長】徒然なるままに 17#004

「入学前講習」

入学前準備として、4日(火)から本日までの3日間、国語や数学や社会などの講習や、入学前の事前説明や施設見学などが行われました。みんな真剣に取り組んでいました。

「新任教員研修」

4日(火)から本日までの3日間、新任教員の資質向上のための研修会を行いました。本日は最終日で、教頭による研修のまとめが行われました。

講習の様子01.jpg講習の様子02.jpg研修の様子.jpg

【校長】徒然なるままに 17#003

「元気な声」

校庭から元気な声が聞こえてくる。

校庭の桜も満開である。柳も芽を吹き始めた。

ピンクと若菜色と空の青さが美しい。

食堂前の桜の大木は樹齢何年ぐらいだろう?

中学・野球部.jpg桜と柳.jpg食堂前の桜の大木.jpg

【校長】徒然なるままに 17#002

「あらたな気分」

駅から学校までの道をのんびり歩く

耳もとにかすかに感じる風がふーっと

桜の並木通がピンク色に染まっている

かすかに聞こえる鳥のさえずり

春の光のうららかなこと

明法の門をくぐるとけやきの大木

53年の時を刻んでたたずむ

桜並木の桜.jpgけやきの大木.jpg

【校長】徒然なるままに 17#001

「辞令交付式」

本日、明法中学・高等学校に校長として赴任した下條です。

よろしくお願いいたします。

午前中には、理事長室にて理事長より辞令をいただきました。

その後、校長室にて、部長、学年主任、教科主任の任命を行いました。

辞令交付.jpg校長室にて.jpg

【明法散歩道】2017年3月号

渡月橋.jpg"ぼくの細道"

 明法では、生徒の課題作品や、日々の教育活動の成果が、廊下の壁に展示されている。授業課題はもちろんのこと、学校行事他、様々な生徒の取り組みや工夫、頑張りが、明法独特の形、色合い、響きとなって、"廊下文化"を創り出している。 今年の冬の廊下には、"ぼくの細道"があった。中学3年生の古典の課題作品である(早嶋先生の指導)。  昨秋の京都・奈良の研究旅行を題材にし、とっておきの写真を貼り、それを随筆風の文章にしたため、最後に俳句で仕上げている。その構成と、創り出す世界が何とも言えない。写真と文章、俳句が渾然一体となり、一つの鮮やかな心象風景が表出されていた。

生徒に、とことんじっくり考えさせる

清水寺.jpg 「月日は百代(はくたい)の過(か)客(かく)にして、行(ゆき)かふ年も又旅人也」と言ったのは松尾芭蕉。有名な「奥の細道」の冒頭部分である。  「ぼくの細道」は、明らかに「奥の細道」を意識してのネーミングだと思われる。そして生徒に求めている世界は、国語と言う枠に留まらず、多様で深い(さらに、中3現代文を担当している、朴(ぼく)先生への敬意も含まれているに違いない)。  明法の教育に共通しているもの。それは、生徒にとことん、じっくり考えさせる点である。それは教科指導に限らない。たとえば、(学校パンフには載っていないが)創立以来、生徒主催の全校集会が、毎週行われていたり、様々な学校行事の取り組みの際、必ず生徒の実行委員会を設定し、主体的に考える場を作っている。成長期の子供たちにとって大切なものは、互いに信頼し合い、協力し、自分たちで主体的に考え、創造していくことである。その土壌が、そして50有余年の伝統と営みが、明法にはある。 (文責:教頭 早乙女 勤)

【明法散歩道】2016年12月号

明法の卒業生が各界で活躍している。今年、特に目立った活躍をされた方々を紹介したい。


12月18日、NHK大河ドラマ「真田丸」に出演!  

                  松木史雄(ふみお)さん(明法17期生)
松木さん(17期).jpgNHKの大河ドラマ「真田丸」の最終回の最後の場面で、本校卒業生の松木史雄さん(17期生)が出演する(12月18日夜放送)。松木さんは、剣舞を極める「桜月流美剱(みつるぎ)道」の第1師範として活躍。今回、1年間にわたって主役の堺雅人さんの指導をされた。
※NHKでは、50年以上にわたり"若駒"が殺陣(たて)の指導を独占。堺雅人さんは、学生時代から桜月流(神谷美保子代表)の道に精進。今回、主役の強い要望で、松木さんが指名された。
 今夏、明法を訪問。生徒たちの自然で優しい挨拶に、とても感心されていた。松木さんはとても誠実で謙虚な方。後輩たちの活躍をやさしい目で見つめる"あったかい"先輩がここにいた。


第20回Oper Oder Spree国際音楽祭にてグランプリ(1位)受賞! 

                       西岡慎介さん(30期生)
30期西岡さん.jpg 東京藝術大学大学院を卒業し、現在、ドイツのフライブルク市立歌劇場専属歌手(テノール・ソリスト)として活躍している、西岡慎介さん(30期生)。2010年フランクフルト・アン・デア・オーダーで開催された第20回Oper Oder Spree国際音楽祭にてグランプリ(1位)を受賞。オーストリア・エスターハージー音楽祭、スイス・グスタード・メニューイン音楽祭など数々の音楽祭に出演。これまで120回以上のオペラに出演。国内では東京二期会会員としてオペラ公演「トゥーランドット」にパン役などで出演。右の写真は、ヴェルディのオペラ「イェルサレム」の1シーン(2016年10月28日 フライブルク歌劇場)。
 昨年、明法を訪問。懐かしの音楽室や講堂、グランドを見学。変わらぬ明法の原風景や、懸命にグランドを駆け巡る明法生に目を輝かせていた。はるかかなたのヨーロッパから明法を想う先輩が、ここにもいた。

NHK『総合診療医ドクターG』 南淵(なぶち)明宏さん(10期生)      

10期南淵さん1.jpg 先月、NHK「総合診療医ドクターG」に出演された南淵明宏さん(10期生)。天皇の手術をされた天野篤氏(順天堂大学)と並ぶ日本を代表する心臓外科医。現在、昭和大学横浜市北部病院循環器センター教授(医学博士)で、番組では、3大疾病の1つである心疾患について、とてもわかりやすい講義があった。
 また明法GEでは、昨年に続き、南淵先生による医学講座が開かれる(2017年2月16日木曜午前)。
10期南淵さん2.JPG この医学講座は豚の心臓を使った実験授業で、解剖だけでなく、人工血管や人工弁の縫合までを実施するというもの。昨年は、朝日、毎日、読売3紙に掲載された。
この実験授業の前(1月)には、4時間の座学があり、「医者という職業について」、「心臓手術について」を学ぶ。昨年は生徒の"トンデモ"質問、「一番長い手術時間は?」「28時間」などと、笑顔で答えていただいた。
 心臓は一人ひとり形や状態が全く異なっているという。年間約200件の手術をする南淵先生。日々、新しい心臓と出会い、格闘し、命を救っている。ここにも日々挑戦し続ける偉大な先輩がいた。
(文責:教頭 早乙女 勤)

【明法散歩道】2016年11月号

生徒による発信 

  1学期から2学期にかけ、校内では各種体験会、説明会が開かれた。今年は特に、説明会での生徒の取り組みが印象に残る。ここでは、その一端をご紹介したい。

"のびのび"&"しっかり"トーク

GSP高2生.JPG 7月16日の高校説明会では、司会も生徒が担当。明法生ならではの"のびのび"と、かつしっかりしたトークがあった。なかでもGSP(グローバル・スタディーズ・プログラム)のメインであるターム留学(3ヶ月の留学制度。今年で7年目)についての話は、オールイングリッシュでパワーポイントを活用し、とてもわかりやすく語ってくれた。

"グローバル なんぞや"

 巷(ちまた)でかまびすしく喧伝(けんでん)されている"グローバル"。生徒は、自らの留学体験とGSPの取り組みでしっかり学んでいた。グローバルの意味、グローバル的思考、"グローバル"が求めているもの等々。 ・・・I gained good experiences but also had some bad ones. ・・ I believe that all these experiences made me grow. ・・・ (ターム留学報告書より)

ディベート、ロボットプログラミングで学んだこと (GE講座)

 10/15土に行われたGE体験会では、中1、中2、中3の3名がそれぞれ登場。GE(グローバル・エンデバーズ)の教育とGE講座について、パワーポイントを使い、とてもわかりやすく上手に語ってくれた。3人の話に共通していた点は、"人に伝える"ということの難しさ、大切さ、楽しさの指摘であった。 GE中2生.JPGGE中3生.JPG  

GE体験授業

 その日に行われたGE体験授業(ロボットプログラミングと、ブラインド・コミュニケーション)では、熱心に取り組む小学生のそばで、親身に指導する明法GE生たちの姿があった。 GE講座では、通常の授業では設定できない様々な実験や取り組みが行われる。与えられた課題に対し、生徒自身が取り組み、失敗を通して解決策を見出していくのである。「グローバルとは価値観の違うもの同士が協働すること」を基本理念とする。GEスタート3年目を迎える今、発信力を身に付け、たくましく成長しつつある明法生たちがいた。

GE体験教室(7/9).JPGGE体験教室(10/15).JPG

【明法散歩道】2016年9月号

め・い・ほ・う

 9月9日から3週間、6名の卒業生が教育実習に取り組んだ。 臨時全校集会で、実習生代表が挨拶した。短いスピーチだったが、最後の言葉は特に印象的であった。 「私たちは、"め・い・ほ・う"精神で取り組みます。すなわち"め"いっぱいがんばり、"い"っしょうけんめいがんばる。そして"ほ"んきでがんばります! 最後に、"う"んと努力します」と。気合の入った実習生の言葉!会場は大いに沸いた。

実習生の授業(高2英語:長文読解).JPG 実習生は3年前に卒業した47期生が中心で、最年長は44期生。教科は、数学が2名で、国語、理科、英語、情報が各1名である。皆、熱心に取り組んでいた。  

研究授業

 いくつかの実習生の授業を見学した。

① 高2生の英語長文読解授業では、薬を直接体内に投与できる、埋め込み式無線制御装置の医療問題がテーマであった。マイクロチップを体内に埋め込み、長期間の投薬と注射の回避を可能にする医療技術。実習生は、一つ一つの構文を丁寧に解きほぐしながら、英文の背後に横たわる重いテーマに必死に食らいついていた。真剣に話を聞く生徒のまなざしが印象的であった。

実習生の授業(中1理科:光合成).JPG② 中1生の理科、植物の呼吸と光合成の授業であった。冒頭、前回の復習を兼ねて、いきなりの実験。生徒を教卓前に集め、オオカナダモを入れたペットボトルに線香を入れる。大きく火がともると生徒から歓声が沸いた。ペットボトルの中で、オオカナダモによる光合成が行われたことがわかる。長時間かけた準備が報われた瞬間でもあった。

③ 高1生の数学、n進法を学ぶ授業。位取り記数法の観点から10進法を見直し、2進法その他の記数法を勉強する。何気な く無意識に使っていた10進法。位取り記数法の考え方で捉え直してみると、その先に拡張されたn進法の世界が見えてくる。計算テクニックを教えるのはむずかしいことではない。しかし、記数法の基本概念とその意義を伝えるのは大変である。必死に声を張り上げ説明する姿に、実習生の苦労と葛藤を見た。

"人を育てる"困難を学ぶ  

教育実習生が学ぶのは、授業だけではない。HRや部活指導も担当者について学んでいくのである。明法生は優しく、思いやりもあるので、実習生にとっては比較的やりやすいかもしれない。実際の現場では、様々な困難に遭遇する。生徒指導の大変な学校だとなおさらであろう。 "人を育てる"ということは、大変な作業、営みである。生半可な覚悟ではできない。明法での学びは、あくまでスタートに過ぎず、試練はこれからであること。実習生たちは、肝に銘じて取り組んで欲しい。  夜8時過ぎ、職員室のゴミ箱を整理し、笑顔で挨拶していく実習生たち。暮れゆく秋の気配の中、彼らの情熱とパワーを感じ、あらためて感謝した瞬間だった。 (文責:教頭 早乙女 勤)

【明法散歩道】2016年8月号

 1学期終業式後の7月21日、毎年恒例の中学2年生によるFW(フィールドワーク)が行われた。3クラスのうち2クラスは伊豆大島、1クラス(GE生)は隠岐へ向かった。いずれも様々な体験学習に取り組み、それぞれ成果をあげた。今回、私(筆者)は、引率に立ち会った隠岐について話をさせていただく。

隠岐(おき)の島(島根県)での学習体験

 隠岐での学習体験は、GE(グローバル・エンデバーズ)生の取組みで、隠岐海士町(あまちょう)の"I(アイ)ターン"(※注)他を学ぶ目的で始まり、今年で2回目になる。 初日(7/21木)は、羽田から一路米子(よなご)空港にいき、境港に到着。水木しげるロードを散策したあと、フェリーにて隠岐を目指し出航、約2時間半の船旅を経て、島前(どうぜん)の菱(ひし)浦(うら)港に到着した。その後、海士町にある隠岐國(おきのくに)学習センターを訪問。このあと3日間の特訓が始まったのである。 ※海士(あま)町は、"Iターン"(都会出身者が地方に移り、定住すること。Jターンとは異なる)の町として有名。高齢化・過疎化が進む中、2002年以降、山内道雄町長が大胆な行政改革と産業創出策を提案し、町を復興させた。その中に、一流企業を退職し、夢を抱いて離島で起業、未来をつくる多くの青年たちがいた。「巡(めぐり)の環(わ)」や「隠岐國学習センター」を支える人たちもそうである。

失敗おめでとう

  セミナーの冒頭、学習センター長の豊田庄吾氏は、隠岐でものを考える姿勢として、次の3つを指摘した。 ① 失敗から学ぶ「失敗おめでとう」、②見えないものに目を向ける、③つながりを意識する そして、課題"海士町での新しい仕事を提案せよ"を明法生に課した。初日のセミナー終了後、生徒たちは、民宿"但馬(たじま)屋"に泊まり、地元の新鮮野菜と採(と)れたての魚に舌鼓(したつづみ)を打った。

新しい凍結技術CAS(Cells Alive System) で"干しなまこ"を起業

宮崎雅也氏の干しなまこの講義.JPG 2日目。午前中は、学習センターでIターンの人たちによる講義と質疑応答。最初の講師は、離島でのハンディを克服する為、新しい凍結技術CASを導入し、干しなまこ加工を10年かけて起業した宮崎雅也氏。次に海士町役場の方で、地方創生戦略プロジェクト事務局長の濱中香理氏。最後に、隠岐の観光の取組みについて「島ファクトリー」代表の青山敦士氏の話をいただいた。

ないものはない

 3つの講義に共通したものは、海士町のスローガン「ないものはない」であった。意味するものは、①都会のものは何もない、②大事なことはすべてここにある。離島である海士町は都会のように便利ではなく、モノも豊富ではない。一方、自然や郷土の恵みは潤沢。暮らすために必要なものは充分ある。『ないものはない』は、島らしい生き方や魅力、個性を表現する言葉、考え方であった。

グループ行動、島巡り

ムラーさんと開墾畑.JPG各班の発表.JPG 2日目の午後は、4班に分かれてのグループ行動、課題"海士町での新しい仕事を提案せよ"解決のための島巡り、村探索であった。各班とも指導者が付いた。私が随行した班には、文科省派遣の地域魅力化コーディネーター中川覚敬氏が付き、指導していただいた。 グループ行動で遭遇したのがドイツ人のムラーさん。海士町出身の奥様と日本で出会い、隠岐へ移住。たった1人で農地を開墾し、昨年から83羽の養鶏にも取り組み始めた。生徒の感想に「ムラーさんと出会ったとき、卵を通じて、僕たちとムラーさんとがつながっているという事を強く感じました。・・・」があった。

ウォータースライダーとウニの染物

 2日目の夕方、センターに戻り、課題について検討に入った。各班、様々な案が出てきた。巨大ウォータースライダーをつくり、隠岐体験ツアーを組む(テーマパーク、観光化)。ウニ殻を使った乾燥剤を製造、ウニの染物(隠岐ならではの色)をつくる・・・・。 班ごとに中間報告をまとめ、豊田センター長や他の指導者から、問題点の指摘とアドバイスをいただいた。特に豊田センター長からは、検討に当たっての次の留意点が示された。 ①論理性、②新規性、③三方よし(売手、買手が共に満足し、社会貢献にもなる)の仕事。

 3日目(7/23土)の本番発表では、前日の指導を生かし、各班、模造紙にまとめ、発表がおこなわれた。

キンニャモニャ踊り

  2日目の夜、民宿"但馬屋"では明法生のために、女将(おかみ)さんと先代の女将さんによる隠岐の踊りが披露された。特に2個のしゃもじを使ったキンニャモニャ(※注)踊りは圧巻でした!ちなみに三味線は、宮崎さん(Iターンで干しなまこの開発を手がけた方。2日目の講師)である。 ※注:隠岐民謡で菱浦港の機織(はたお)り唄。キンニャモニャの意味は定かではない。

涙の別れ

 宿の女将さんの踊り.JPG隠岐との別れ.JPG 3日目の最終発表が終わり、午後、菱浦港を出港した。お世話になった学習センターの方々と紙テープでつながる生徒たち。そのテープをしっかり握り締め、いつまでも離さずにいた。汽笛が鳴る。3日間の映像が、次第に霞(かす)んでいく。そこには、別れをいつまでも惜しむ生徒たちと、影ながらそっと涙を拭(ぬぐ)う先生がいた。

※4日目は出雲大社、松江城を見学。そして無事、帰路に着いた。   

               ああああああああああああ(文責:教頭 早乙女 勤)

【明法散歩道】2016年7月号

高3生、夏休みへ向け、勉強発進!
高3夏休みに向けて.JPG 7月8日(金)、期末考査を終えたばかりの高3生が、一同に第1視聴覚室に集まった。これから迎える夏本番の勉強シーズン。9月の始業式まで50日あまりの日々をどう過ごしていくか。それぞれがその重みを意識し、ねばり強く取り組んでいくことを、皆で誓い合った。
 冒頭の校長挨拶では、次のような話があった。「人の能力には認知能力と非認知能力がある。非認知能力とは、一般的な知性とは異なるもの。たとえば、粘り強さとか協調性、自分をコントロールする力といったもの。受験でも同様に、非認知能力を鍛えることで、成績も伸びる。勉強するだけではなく、心も鍛えて欲しい!」
 続いて進路指導部長からは「期末考査が終わった今から本当の勉強が始まる!今日は休んで明日からと思った瞬間、駄目になる」と叱咤激励。
 最後に、生徒代表からは、「長い夏休み、自分に負けず最後まで頑張ります」と、力強い"気合の言葉"が発せられ、終了。高校生活最後の夏休み、今まさに、熱い闘いが始まろうとしていた。


中1会食指導
中1会食指導.JPG 同日食堂では、中学1年生の会食指導が行われた。食堂での食事マナーを学ぶ場である。明法では、中1生は1,2学期の間、家庭で作ってもらった弁当を、全員教室で食べている(この期間、ご家庭の事情により弁当を用意できない場合、食堂にて弁当注文が可能です)。級友と語らいながら、おかあさんの手作り弁当に舌鼓を打つ。「無駄に食べ残している子はいないか」。「いつも1人で食べている子はいないか」。中1担任は、最初の半年間、毎日教室で生徒と一緒に食事をとり、クラスのリレーションに気を配る。2学期になると、土曜日の他、午前中授業の日は食堂利用が可能になり、3学期からは全面解禁になるのである。
今回の会食指導は、そのための準備であり、全校生徒が利用する公的な場での、ルールとマナーを学ぶ場であった。
 期末考査が終わったばかりの食堂での会食。学んだのは、マナーだけではなかったようだ。それは友達への信頼と友情。野菜いためとハムカツの甘く優しい香りとともに、ごく自然に生徒の笑顔に吸い込まれていった。
(文責:教頭 早乙女 勤)

【明法散歩道】2016年6月号

"男中フェスタ 開催"

 さる6月5日(日)、本郷中学校(豊島区駒込)にて"東京私立男子中学校フェスタ"が開かれました(参加校は東京の男子中学校28校、参加者は約6,300名)。 各学校は、それぞれ各教室において相談会やミニ説明会、体験教室を行い、また、講堂では各学校の生徒によるパネルディスカッションも開かれました。 明法ブースでは、理科教員指導による電子工作体験他があり、大勢の子どもたちが訪れ、真剣なまなざしで回路の作成に取り組んでいました。また、別会場で行われた体験教室では、2回とも24名の予約席は満席。火星探査ロボットのプログラミングに打ち込む小学生の姿が印象的でした。 一方、講堂では参加校の生徒による、パネルディスカッションが行われました。午前9時半、各学校を代表する7人の生徒がパネラーとして登場。その中に、本校生徒のM君(高2生、卓球部)もいました。

パネルディスカッション1.JPGパネルディスカッション2.JPG  

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ"どうして男子校を選んだのか"

 冒頭に司会者から「どうして男子校を選びましたか」との質問。他のパネ ラーからは、「女子がいなくて勉強やスポーツに集中できる」、「男子校の文化祭が気にいった」、「尊敬していた先輩が通っていたから」といくつか意見が 出た中で、最後にM君が発言しました。「男子だけの世界の方が、のびのびと 自然な自分を出せると思った。少人数の中で、親身になって相談にのってく れる先生方がいる。やさしい先輩もいる。そういう雰囲気を明法に感じた」 と。堂々とした物言いと誠実な語り口。大きな会場にM君の声がしっかりと 響き渡りました。                          

※そのときふと思い出したことがありました。それは、3年前に芝中学校で行われた同じ 男中フェスタのパネルディスカッションでのこと。そのときも、冒頭、同じ質問がありまし た。当時、高校2年生だったN君は「男子校を選んだ理由はわからないんです。僕は明法に惹(ひ)かれました。オーケストラがあり、少人数であり、のびのびとしていてあったかい先生がいそうで・・・。僕は男子校ではなく、『明法』を選びました」。思わず胸が熱くなった記憶が甦(よみがえ)ってきました。

"氷炭(ひょうたん)相愛(そうあい)"

 「男子校を短い熟語で表してください」との質問には、『質実剛健』、『共感』他、いろいろな言葉が発せられる中、M君は『氷炭相愛』と言う。「その理由は」との問いに、「明法はありのままの自分でいられるところ。いろいろな考えを持っている人たちがいる。しかし、その違いを乗り越えて協力できる。違いを認め合えるからこそ一緒になれるのが明法』、と。 居並ぶ有名校の生徒の中で、物怖じすることなくそのスピーチは輝いていました。小柄なM君が大きく立派に見えた瞬間であり、明法スピリッツが発光した瞬間でもありました。

※氷炭相愛 ---- 氷と炭という性質の全く異なるもの同志が、互いにその特性を活かしてお互いに助け合うということ。氷と炭が一緒になった時、炭火は氷を解かして水となり、その水が炭火を消して燃えつきるのを止めることで、お互いにその本来の姿にもどしてくれるということから、友人同志が互いの特性を生かして助け合い戒め合うたとえ。また対義語で、性質が反対で調和・一致することがないことを"氷炭(ひょうたん)相(あい)容(い)れず"という。  (参照:「逆引き四字熟語四文字熟語辞典」 出典:淮南子(えなんじ)説山(せつざん)訓)

(文責:教頭 早乙女 勤)

【明法散歩道】卒業生訪問編-海外語学研修がターニングポイント

4月26日(火)に、卒業生が近況報告に来てくれました。3年前の春に本校を卒業(第47期生)し、現在大学に通っているI君です。I君は、大学に通いながら、広告代理店でも働いているバイタリティのある学生さんです。現在、大学では卒業論文の作成に向けて準備を始めているとのことでしたが、その素材として、「高2論文」(現在は高1で作成します)を使用するとのこと。大学での卒業論文に本校の論文の成果が活かされるのは、とても嬉しいことです。大学生活と代理店の仕事を両立して頑張っているI君。高校1年生の時に参加した海外語学研修が大きなターニングポイントになったそうです。そんなI君が明法での生活を振り返ってみてのコメントを寄せてくれました。ここでご紹介します。

「私の人生のターニングポイントになったと言っても過言では無いであろう語学研修。中学時代は時の流れるままに過ごしており、高校でも同様に過ごすのかと思いきや、何かに押されこの企画に参加させて頂きました。しかし、そこで夢のように英語の成績や他のスキル等がアップしたかと言うとそういう訳ではありませんでした。当然、語学力以外でも向上があった参加者がいたことは言うまでもありませんが、そんな中で私が得たのは自分の無力さでした。
結果として「何かをしなければならないな。」と考えるきっかけとなり、高2論文も自分自身としっかり向き合うことが出来、8000字を書き上げる事が出来まし た。「なんとなく生きる」そんな状態を考えさせてくれる環境が明法にはあります。」

I君、これからも自分の夢に向かって、頑張ってください。

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本校の読書指導や高1論文については、こちらでご紹介しています。

I君の経験した海外語学研修は、当時の「オーストラリア語学研修」を今年度リニューアルしました。中3~高2の希望者向けの夏休み企画で、8日間~11日間のプログラムとなっており、ニュージーランド・オーストラリア・アメリカの3カ国で、現地の語学学校に入学し、各種アクティビティに参加するコースや、現地校体験コースを選べるようになりました。高校入学生も参加可能です。

【明法散歩道】卒業生訪問編-念願の歯科医師に! 母校へ報告!!

IMG_2120.jpg卒業生のH君は、北海道大学歯学部を卒業し、この春見事医師国家試験に合格、4月から歯科医師としてデビューしました!先日、明法に来校し、お世話になった教員に報告に来てくれました。 せっかくなので、インタビューしました 。

Q 明法で良かったと思うことは何ですか?

A 男子校の雰囲気もあり、勉強も部活も思いっきりできたことです!

Q 医師になるのは大変でしたか?

A 大変だったけど、部活でたたき込まれた「諦めない気持ち」があったので、ここまで来ることができました!

Q 後輩の明法生にメッセージを。

A 勉強やスポーツ、音楽などの芸術活動、何でもいいから本当に一生懸命になれるものを見つけてください!

Q 明法受験を考えている受験生に伝えたいことはある?

A 勉強は単に覚えるだけでなく、どうしてその答えになるのか、原理を理解できれば、「勉強の楽しさ」が生まれてきます。量をこなすのは大変だけど、その楽しさを見つけられれば、はかどるものです。みんな頑張って!

現役時代はバスケット部のキャプテンとして活躍したH君。これからは医師として社会に貢献してください!訪問ありがとう!ご活躍を!!

【明法散歩道】2016年4月9日

ロボカップジュニア 2年連続日本大会出場!

平成28年3月26日(土)~27日(日)の2日間、愛知工業大学(愛知県豊田市)でロボカップジュニアの日本大会が行われ、昨年に続き、本校GE生(中2生)2チーム4名が出場した(2月に行われたブロック大会で優勝)。今年は大学生、成人対象のロボカップ日本大会との合同ということもあり、さらに大規模な大会となった。出場種目、参加チーム数も増え、全国の各ブロック代表チーム同士の激戦となった。
明法が出場した種目は、レスキューロボットセカンダリ(15歳以上)とプライマリ(14歳以下)。結果はセカンダリが18チーム中11位、プライマリが18チーム中10位であった。生徒たちは本当に良く健闘した(7月の世界大会には各種目の優勝チームが出場)。

この続きはこちらからご覧下さい。

【明法散歩道】2016年4月号

「大学合格の秘訣は・・・」、熱心に聞き入る中学2年生!

先輩中2に語る.jpg 3月19日(土)の3学期の終業式後、中学2、3年生対象に進路ガイダンスが行われた。中学2年生は学年集会において、中学3年生は修了式の「先輩からの激励の言葉」の中での実施。いずれも今春、難関大学を合格したばかりの2名の卒業生(慶応大学、千葉大学他合格)によって、熱い話が後輩たちに語られた。受験への取り組み、勉強や生活について、今どう取り組むべきか?

①中学時代は先生の指示に従い、授業に集中すべし。

②苦手科目を克服し、えり好みせずすべての科目に取り組む。

③自己管理、生活を自分でコントロールできるようにする。

 ※起床、就寝、勉強開始の時刻を定める明法"3点固定"は重要!

2人は、理系、文系それぞれの立場からメッセージを送った。

・定期考査では、1科目でもいいから100点を取る!

・100点へ向けての徹底した勉強に意味がある。そしてあとになって役立ち自信につながる。

・受験は自分との闘いなので、しっかりメンタル面を鍛えておく。

・与えられた勉強はだめ。自ら計画し、工夫することで力が付く。

中2生からいくつか質問が出た。

Q「志望校はいつ決めたのか?」

A「中3頃から考えてはいたが、最終的に決めたのは高3になってから。自分が面白いと感じる学問分野を決め、それを学べる最高峰の大学を目指した」

Q「どうやって勉強すればいいのか?」

A「受験期は効率最優先での学習、中学の頃は全体を学習する。自分で目標を定め、取り組んでいかないとだめ。」

Q「進路に対する意識、モチベーションをどう作っていけばよいか?」

A「自分で様々な場におもむき、進路に関する知識を得る。異性への憧れも勉強等のモチベーションに変える」

中高一貫の強み!  ~中学生、大学受験さらにその先を目指す~

 中学2年生が高校卒業生に質問をする。公立ではありえない光景である。明法では学校行事、委員会、部活動等が中高一緒で行われている。年の離れた高校の先輩の話を、素直に、かつ真剣に聴ける土壌がある。 明法中学生が目指しているのは、高校受験ではない。自らの足元をしっかり見つめ、生活を立て直す。自らの人生を意識し、大学受験を目指す。そして、さらにその先への取り組みが、始まろうとしていた。 (文責:教頭 早乙女 勤)

【明法散歩道】2016年3月号

第1回卒業式.png第50回卒業式.JPG50回目の旅立ち 

  3月5日(土)、50回目の卒業証書授与式が本校講堂にて行われた。厳粛な中にも、50期生の醸し出す心優しい雰囲気に、会場は包まれていた。しみじみとして温かい、すばらしい式であった。 ※昭和42年(1967年)、第1期生が卒業して以来、7,106名の友(とも)垣(かき)(明法生)が旅立って行った。

一人ひとりに卒業証書が!  

 明法には、(学校パンフには書かれていないが)50年変わらぬ伝統がある。毎週行われる生徒主催の全校集会、クラスを超えて生徒がつながるサークル制の文化祭、徹底して生徒に考えさせる学校行事、とことん生徒に向き合う教員集団、そして生徒一人ひとりを祝福し、直接校長が手渡す卒業証書。  証書を受け取る生徒一人ひとりが、しっかりと校長と目を合わせる。懸命に過ごしてきた自らの6年間(3年間)を意識する。己の旅立ち、親への感謝、友との別れ、そして明法生であったことを・・・。

「明法の宝は生徒です!」~卒業を祝う会~  

 講堂での卒業式後、体育館にて父母の会主催の「卒業を祝う会」が行われた。生徒と保護者、教職員が集う中、各クラスを代表して4人の生徒がスピーチした。「6年間(3年間)あたたかく見守り、育ててくれてありがとうございます!」「けっして見離さず、信頼してくれてありがとう!」等々。そして最後は担任の先生方のスピーチ。「明法の宝は君たち生徒です!」。 担任団を取り囲む50期生の仲間たちの熱い視線。そこには、たしかに自律し、自立していく明法の"ともがき"の姿があった。

【明法散歩道】 2014年度第4号

明法GE(中学1年生)ロボカップジュニア 日本大会出場!

 平成27年2月22日(日)午前9時半、柴藤先生とともに明法GEの生徒全員を連れ、大会会場である自治医科大学に到着した(栃木県下野市)。最先端技術を導入した医学研究で知られる自治医科大学。普段は入ることのできない教育研究棟を使い、大会は行われた。この日は、東北の大震災で数年間参加できなかった福島県からも、エントリーがあった。開会式では、大会審判長から「最後まであきらめず、ぎトーナメント決勝.JPGりぎりまで工夫し続けること」の挨拶を頂いた(審判長は自治医科大学の方で、元ロボカップジュニア日本大会の優勝者でもある)。
今回の競技種目はサッカーロボット。明法からは6チームが参加(全体で21チーム)。2人一組で1チーム、4つのグループに分かれてリーグ戦を戦った。時間は5分ハーフ。ボールには発信機がついていて、ロボットが特殊なセンサーで感知、ボールを追う。以下、興味深かった点を挙げたい。
①ロボット同士のぶつかり合いで予期せぬ動きやトラブルが発生し、審判が瞬時に適正な判断を下していたこと。特に膠着状態になったときの解消法は見事で、一連の予期せぬトラブルに対応した、ルールの創造性も感じられた。
②競技者はプレー中は一斉手を出せず、出場停止になったときのみ修理が許された(ロボットがラインを飛び出したり、トラブルを起こすと30秒の出場停止)。2台とも出場停止になった瞬間、相手に1点得点が与えられるなど厳しい裁定もあったが、生徒たちはよく協力し取り組んでいた(激論もあった)。
全員で片付け.JPG③礼に始まり礼に終わり、試合の最後では、頭を下げ互いに握手をしていた。審判の判定には従うが、間違っていると思えばきちんと説明し、筋が通っていれば認められていたこと。
大会では、決勝トーナメントに明法4チームが勝ち残り、本校チームの「Brave Striker」が優勝。2位に入った「熱血修造」と4位の「10106DS」が見事、日本大会進出を決めた。
引率に当たっては、①時間厳守、②整理整頓、③挨拶を重視した。7時半の池袋集合では、全員10分前には集まり、以後、解散まで時間は守られた。会場ではマナーを守り、懸命に仲間を応援し支えあった点も光る。もちろん、関係者への挨拶も良くできており、会場片付けにも全員が協力し取り組んだ。
日曜で閑散とした大学キャンパスを、足早に駅へ向かい歩いて行く生徒たちがいた。そこには暮れなずむ寒空に、一日の課題を何とかやり遂げた生徒たちの、何ともいえぬすがすがしい表情があった。
(文責:教頭 早乙女 勤)

【明法散歩道】 2014年度第3号

見事な連係プレー、さわやかに!
11月15日(土)、本校の創立50周年記念式典当日の夕方、式典に参加した知人の方から、次の様なメールをいただきました。
「久米川駅までのバスの中でのこと。車椅子ごとひっくり返って頭を強打した乗客を、見事な連携プレーで助けだした生徒たちがいました。救急車が来るまでそばで助け、乗客から称賛をあびていました。よく見ると明法中学1年生の3人組み。名前も名乗らず、さわやかに立ち去っていきました。・・・」

雲ひとつない快晴の空の下、学校法人明法学院 明法中学・高等学校創立50周年記念式典が、大勢の来賓、旧教職員、同窓生を迎え、無事終了しました。画竜点睛という言葉がありますが、上記生徒の素晴らしい動きによって、本当の意味で、明法教育が発揮されたのではないかと思います。

生徒会長.jpg
ともがきを語る
式典での生徒代表(50期生  生徒会長のT君)のことばも秀逸でした(終了後、原稿入手)。
「今から50年前、我々の先輩たちは、激動する時代の波に敢然と立ち向かい、明法は、毅然たる歩みを踏み出しました。そこであらためて、明法学院の建学の精神を、思い浮かべてみました。
『この世に生を受けたことに感謝し、知性を磨き、よい習慣を身につけ、社会のため、国家のため、人類のために役立ち、世界平和に貢献できる人間を育成する。』
すなわち、今ある自分を育ててくれた、親や周囲の人たちに感謝し、丈夫な肉体と創造的精神を養い、世の中に貢献すること。このことを考えつつ、これからの明法生活を、どのように過ごすべきかを思った時、心に強く浮かんだことが、いくつかありました。その中の一つが、2年前の、アメリカンフットボール同好会の立ち上げでした。仲間とともに作り上げたチーム。言葉にいえない困難も、仲間の力で克服することができました。心と体を鍛え、創造的精神を養うこと。それは今、現在進行形で明法の仲間"ともがき"と共に、学校生活を通じて創りあげられていると感じています。・・・・」

The quest for knowledge and wisdom
来賓祝辞の最後を飾ったのは、国立台湾師範大学附属高級中学の洪仁進(こうじんしん)校長(師範大学教育哲学教授)による英語のスピーチでした。以下、洪校長のスピーチの一部です。
※国立台湾師範大学附属高級中学 ---- 台湾では最も伝統ある公立の中高一貫校のひとつ(通称、"附中")。生徒数は約3,000名、共学だが女子の割合は少なく、男女比は約3:1である。中華民国元首相の連戦氏他各界に多くの著名人を輩出している。台湾の「高級中学」とは高校のこと。高校に併設する中学が存在し、中高一貫校になっている。昨年(2013年)1月7日、明法中学・高等学校と兄弟校の協定が締結された。"附中"は、麻布高校などの伝統校と交流してきたが、兄弟校としての提携は明法が初めてである。
洪校長先生1.jpg
As an educator,I believe that the purpose of school education is to guide students in the quest for knowledge and wisdom, ultimately fostering human development.
Both Meiho and our school have done well in this aspect.
We strive to nurture students with rich minds,students who think independently,and students who will eventually contribute to the human race.
The late Nelson Mandela once said that education is the most powerful weapon which you can use to change the world. We want our students to change the world for the better.
(要約)
私は一教育者として、学校教育の目的は「生徒を知識と知恵の探求へと導くことにある」と信じております。亡きネルソン・マンデラ氏は、「教育は世界を変えるための最も強力な武器である」という言葉を残しました。我々は今、「未来の世界平和を担う人材」を育てていかなければなりません。

50年の重み。生徒会長の言葉にもありました。「50年は私の年の3倍に近い歳月です。私が50歳になるのは33年後、実に2047年になると思うと、その歴史の重さを感じざるを得ません。・・・」
明法は、これまで理想教育を求め、地道に歩み続けてきました。今またこの50周年を経て、新たな歩み、新たなチャレンジをするべく、動き始めています。
2014年11月15日16:30頃、はるか西南の方角には、悠然とたたずむ富士の姿がありました。式典の賑わいがうそのように、静寂があたりを包み込んでいました。夕暮れにかすみつつ、霊峰富士は今なお、これからも、明法の"ともがき"を見続けてくれるにちがいありません。(文責:教頭 早乙女 勤)

【明法散歩道】 2014年度第2号

中学1年生、自主学習会スタート
自主学習会.JPG明法の隠れた?伝統の一つに、放課後の自主学習会(勉強会)がある。中1から中3までクラスごとに生徒が教室に残り勉強する。そこに担任の先生や教科担当の先生が関わり、生徒の質問に答える。
通常は試験1週間前から始まる。しかし今年の中学1年生は違った。学習習慣をつけるべく、10日近く前からスタート。放課後とは思えない緊張感と生徒の"やる気オーラ"に魅了され、思わずカメラを手に取った。
明法に来て1ヶ月半。初めての中間テストへ向けて、黙々と勉強する姿を見ていると、何ともいえないすがすがしい気持ちになった。

委員会報告(中1A).JPG

委員会報告
ふと教室の後ろを振り返ると、ピンクの壁紙が目に飛び込んできた。「委員会報告」の掲示板である。情報を共有する大切なスペースだ。放課後、生徒それぞれがクラスを代表して委員会に参加し、報告書を書き、それを貼り付ける。公的な立場と役割を意識する瞬間だ。
明法の委員会活動は、創立以来一貫して中高6学年が一緒に活動している。高校生に混じって中学生も共に考え発言する。勉強では学べない"自主・自立"という大きな課題に対峙する。それにしても、適度にバラけた報告書の配置が自然でとてもいい。

野原はうたう
中1前廊下.JPG「あいたくて あいたくて あいたくて あいたくて ・・・ 
きょうも わたげを とばします」 (工藤直子『ねがいごと』)
※中1の国語で、最初にとりあげる教材のひとつです。明法のホームページ「明法ニュース」をご覧ください。
生徒たちは、詩を読み、そのイメージを絵とコメントにしたためる。
○生徒A「この詩の魅力は、ストーリーを自分で考えることができる、  
奥深さにある。・・・」
まさに奥深く、とても印象的な出だしでした。

ひかる.JPG

「わたしをみつけて! と ひかります
   わたしの ぜんぶの からだと こころで」 (工藤直子『ひかる』)
○生徒B「自分の存在価値のうすさについての詩。蛍は夜行性で、かつ光っている。絶対に光さえすれば誰でもわかる。影はうすくない。・・・・」
存在価値のうすさ。絶対に光れば・・・。そうですね。

ぼくはぼく.JPG

「ときどき ぼくは ほんのすこし いろつきの はねが ほしいな と おもったりする ・・・
でも これが ぼくだ と とんでいく」 (工藤直子『ぼくはぼく』)
○生徒C「・・・最後の三行から読み取れるカラスの潔さ、現実を受け止める広い心を(絵に)表そうとした」
  カラスの詩から学ぶ潔さと広い心、我々が学びたいところです。

廊下に掲示されている作品群。心地よい5月の風の中、明法中学1年生(54期生)の心意気が熱く、じんわりと伝わってきました。
(文責:教頭 早乙女)

【明法散歩道】 2014年度第1号

朝日を受けて生徒を待つ  早朝の明法
4月、早朝の明法。ひんやりと新鮮な空気が心地よく漂う。みずみずしい木々や草花が織りなす、すがすがしい香りと彩(いろどり)の世界。そこには、朝日を受けて静かに生徒を待つ、明法があった。正門と玄関前には、父母の会のサークル"花ボラ"(花と緑のボランティア)の方々が、心をこめて育ててくれた花壇がある。
たくましく、そして人として美しく、質実剛健の男子校へ!さわやかな日差しを浴びながら、父母の方々の切なる思いを感じた瞬間であった。

花ボラV1.JPG

花ボラV2.JPG

花ボラV3.JPG



理科棟を取りまく自然
明法キャンパスの奥に進むと、創立以来変わらぬ明法が見えてくる。正門前の風景とは対照的に、ゆるやかな自然に囲まれた理科棟やグランド、体育館があった。古木や雑草たちの創り出すほのぼのとした自然がいい。そして、これらの雑草やそこに生息する生物たちは、貴重な"明法サイエンス"の教材ともなっている。

菜の花・ムラサキハナダイコン(理科棟南東側・物理実験室).JPG

紅梅・ざくろ(理科棟西側).JPG








どうだんつつじ(北西側・化学実験室).JPG藤の花・ハナミズキ(理科棟南西側・生物実験室).JPG






赤い絨毯と万寿園

見過ごしてしまう風景もある。東側の生け垣には真っ赤な絨毯(じゅうたん)が連なっている。これはベニカナメモチ(レッドロビン)である。隣接する福祉施設「万寿園」を温かく取り囲んでいるかのようだ。万寿園は昭和35年、養護老人ホームとして設立された(明法創立の4年前)。以来、ずうっと明法と居を共にし、生徒を見守ってくれている。

駐車場垣根.JPG

かえで(講堂裏).JPG






新しい靴たち

体育館入口に真新しい靴が並んでいた。生徒は入口で体育館シューズに履き替える。靴の残り方で、生徒の様子が見えてくる。気持ちよく並べられた靴たちに、これからの明法生活への意気込みが感じられた。写真は中学の新1年生。真っ白な靴が、これからの6年間、どのような明法色に染まっていくのだろうか。

靴並び(体育館入口).JPG

50年の風雪を経て(体育館).JPG





 (文責:教頭 早乙女 勤)

【明法散歩道】2013年度第4号

雪かきに見る生徒たちの汗

雪かき生徒玄関.JPG雪かき体育館.JPG雪かき駐車場.JPG

「太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。」

2週連続の週末の大雪。今なお、路地裏や校舎周辺に雪の塊(かたまり)が残っている。そこには(上記)三好達治の「雪」の詩に秘める優しさ、厳しさをうかがい知る余裕もない。数日にわたり多くの人々の足を奪う自然の猛威に、ただひたすら思いを馳(は)せるばかりであった。

 しかし、これに挑戦する明法生たちがいた。休日朝から、2週にわたり、生徒たちの雪かきが始まっていた。

様々な部活の生徒たち。正門だけでなく、生徒玄関、裏側の駐車場、体育館脇等々。黙々と作業を続ける姿に、きらりと汗が光った。

たまたま出勤し目にした光景には、かけがえのない生徒たちの熱き思いが映(うつ)っていた。通り過ぎようとする

私の背中に、生徒たちの声がかかる。

「先生、明法スピリッツ!」。


(文責:教頭 早乙女 勤)

【明法散歩道】2013年度第3号

秋の一日と復活の芽
 暑かった秋も台風が通過した頃から涼しくなった。伊豆大島で大きな土石流があったのは10月16日、本校は休校だった。それから3週間になろうとしている。 本日11月2日、明法キャンパスを散策した。
写真1:復活の目V1.JPG写真2:復活の目V2.JPG 台風で樹木数本が倒れたことがある。平成23年の秋のことだ。すべての倒木は伐採されたが、月桂樹(5期生記念樹)の根は埋め戻し、その後の様子を見ることにした。翌、平成24年の春、なんと切り株の間に芽が復活していたのだ。「復活の芽」と命名し、看板を掲げ、周りをロープで囲うなどして、その成長を見守ってきた。芽が出た頃と、その1年半後の姿を見て欲しい。樹木の生命力に驚き、それを「倒れても復活する」生徒のたくましい成長に重ねてしまった。
写真3:オオカナダモ.JPG

 

  理科棟の周りの池には春のオタマジャクシの群れは無く、ミズスマシが水面を切っていた。ミズスマシはどうやって越冬するのか?さて、水は水色にあらず、どんより淀んだ緑色。一見してもよく見ても汚い池だが、多様な生物が生きているようだ。中3のサイエンスラボ(1クラス2分割の実験と観察の授業)では、顕微鏡でこの水、いや生物を観察している。その様子は、このホームページにある。生物の観察も面白いが、なんとビーカーの中でも食物連鎖を観察できるとか。池からは小さな空気の泡が所々に上っている。水草類の光合成による酸素か?腐敗気か?確かめてはいない。水面にはオオカナダモの白くて小さい花が咲いていた。このように咲くのは写真4:ザクロ.JPGどんな生徒なのかな。
池のそばには、ザクロ(15期生記念樹)が成っている。輝く紅色の花が実ったものなのだが、食する者がいないので、むなしく肥やしになっている。生徒に食べさせたり、料理に使わせたりしたいが、ここは観察に留めよう。
 校舎等の改修もいよいよ終盤、11月末には校舎正面が装いも新たにお目見えする。この50周年を記念する改修工事は、「学びの聖地」に、がコンセプト。講堂、体育館の耐震工事とトイレの改装から始まった。生徒玄関の新築→ソコに図書館を→ソコに美術室2教室を→ソコに普通教室3教室を、という大移動計画も大詰めである。今日は美術室の引っ越しの最終写真5:図書館V1.JPG写真6:図書館V2.JPG日、昨日からで2日目になる。移動

や工事では、いつも生徒には迷惑を掛けているが、怪我やトラブルが無いのは、生徒の絶大な協力によるもの、ほんとうに嬉しい。新図書館のある日の昼休みの賑わいを紹介する。
写真7:廊下英語課題.JPG 

 

 

 

   高2全教室の廊下には「My Summer Vacation 2013」が掲示してある。一人ひとりがこの夏休みの出来事を(写真or絵)+(英文)で紹介するというもの。防音と断熱効果を高めるために張ったコルク板の上にある。高2Cの廊下のものを勝手に分類すると、部活10、旅行6、花火など催し物10、趣味 1、何も無し(これを書く勇気がすごい)1、で合計28枚であった。保護者会終了まで廊下に掲示している。誰でも見ることができる。これを書かせて廊下に貼らせた仕掛け人は、英語科で高2担任の和田先生だ。中2から始めて、今年で4回目。生徒の成長が英文や写真から見ることが出来ると言う。持ち上がりの担任はこういう楽しみができる。明法のすばらしさだと思う。「生徒は、廊下に貼られるので、恥をかかないように頑張る。その姿と気持ちが素敵だ」とは、和田先生の言。さて、先生には、高3ではどうしよう?という悩みもあるようだが、高3として高校生活最後の夏の出来事を飾らせて欲しい。
写真8:放課後V1.JPG写真9:放課後V2.JPG 高3教室では決戦ムードを盛り上げる掲示があった。生徒の放課後のリラックス姿を合わせて紹介したい。
写真10:筆箱.JPG写真11:掃除当番表.JPG最近の筆箱事情は縦型で、狭い場所に置きやすく取り出ししやすい。チャックを閉めると横型になり収納に便利。進歩している。
また、担任のユーモアあふれる珍しい掃除当番表、学年とクラスが分かりますか。
写真12:職員室前白板.JPG職員室前の白板はゴチャゴチャっと書いてあるが、この狭いスペースに大切な気持ちを書いたり連絡をしたり。

【明法散歩道】 2013年度第1号

"シンクロの輪 優しさの共鳴"

「私、鹿児島県在住の66歳男性です。
・・・・ 海坊主の皆さんとR太君との取り組みから発表まで、本当に胸を打たれました。・・・・ 海坊主の皆さんの心からの思いやり、サポートする姿、明るく輝く優しいまなざしに深く心を打たれました。・・・・」
「滋賀県在住の24時間テレビを観て涙した者より。
・・・・ 同情なんかじゃない、ただの優しさなんかじゃない、みなさんには本物の温かさがある。笑顔がある。一緒に楽しめる、一緒に乗り越えていける仲間がいる。だからR太君を引っぱって素晴らしい演技が出来たのだと思います。・・・・ 感動をありがとうございました。」
 8月24日(土)午後7時20分頃、日本TV"24時間テレビ"の放映を見て、全国の方からお手紙やお電話をいただきました。R太君と共に苦労して築いてきたこの間の取り組み。R太君の存在が周りを優しくし、生徒を成長させてくれました。そして明法生の頑張りが全国に伝わり、"優しさの共鳴"が広まったとすれば、何よりの喜びです。

 

"後輩たちのおかげで・・・"

明法の男子シンクロチームは部活動ではありません。あくまで明法祭(文化祭)の出演サークル(海坊主)として、水泳部が母体となり、生徒が自主的に取り組んでいるものです。したがって、毎年、夏の大会へ向けての競泳練習、夏季講習等の合間を縫い、9月の明法祭へ向け、必死に海坊主たちの練習を続けていました。今年はさらに、24時間テレビの取り組みが重なったのです(昨年のNHKBS放送"千人の力"出演に続いてとなりました)。

シンクロ①.JPGシンクロ②.JPGシンクロ③.JPG

 

 

 

  

 日本テレビから出演依頼の話があったのは5月。「明法生の素朴な優しさが強く印象に残っています。今回も是非お願いしたい」と、4年前に担当されたプロデューサーからの電話でした(4年前、同じ24時間テレビにおいて、明法の海坊主たちが障害を持った小学校5年生の男子と一緒にシンクロに取り組みました)。
今回、取り組みの難しさから一旦はお断りしました。しかし、日本TV側からの再度の申し出をいただき、適正な練習計画の実施を前提に、(生徒の希望も踏まえ)引き受けることになりました。この間、録画や追加練習で貴重な夏休みが返上となりましたが、生徒たちはR太君を支えて共に困難を乗り越え、本当に良く頑張ったと思います。
本番2日前、取り組み成功を願い、シンクロ生徒と保護者の集い(拡大保護者会)を開きました。これまでの取り組みの経緯と努力点等を報告し、保護者の意見を求めた小1時間でした。そして最後に・・・。
シンクロリーダーのM君(2年生)が、最後に手を挙げました。「今回、1年生が本当に良くR太君の面倒を見てくれた。彼らがいなかったら、ここまでまとまって来られなかったと思う。後輩たちのおかげです・・・・」と。
時はすでに夜の8時前。静まりかえった校舎の一室で、しばしの沈黙が流れていきました。生徒と保護者が共にたたずむ中、しみじみとした"優しさの共鳴"が響いていました。
それは、生徒たちの心が一つになった瞬間、本番成功を確信した瞬間でもありました。
                                          (文責:教頭 早乙女勤)

【明法散歩道】2012年度 第11号

 "講堂リニューアル!"

 平成25年(2013年)1月、本校講堂が耐震補強工事を含めリニューアルされた。これは、創立50周年記念事業の大きな柱の一つとして取り組まれていたもの。①阪神大震災級の地震にも耐えられる耐震補強工事、②省エネ大型冷暖房設備の設置、③トイレの全面大改修(障害者のみならずみんなが使える「だれでもトイレ」の設置も含む)、④生徒、卒業生のための「ともがきホール」の新設等々。

"本物の煉瓦(れんが)"

耐震壁煉瓦.JPG 耐震補強というと、斜めの筋交(すじか)いが入ったブレース型を思い浮かべるが、明法の講堂は違う。写真にもあるように、空間の一角を壁で支える、いわゆる「耐震壁」(写真の右側冂型部分)とした。
昭和40年(1965年)、創立2年目に完成した講堂は、正面が煉瓦装飾の建物であったが、今回、講堂正面に新設した補強壁にも、同様の本物の煉瓦を使うことになった。しかし、当時と同じ煉瓦を作っているところは、今はない。委託業者である東洋建設には全国をくまなく探していただき、ようやくすでに廃業していた煉瓦づくりの職人さんを見つけていただいた。そこで釜を新たにつくり、耐震壁装飾のためだけの、特別の"明法煉瓦"を焼いてもらったのである。
明法は、"本物"で勝負する。本物の煉瓦で飾られた耐震壁によって、生徒の安全を確保し、本物の煉瓦による美と景観によって、講堂のプレゼンス(存在)を保持する。これは、"明法教育"全体に繋(つな)がっているのである。


 "まず、講堂ありき!"

講堂客席.jpg 1,014名の客席は、東村山市の成人式の会場としても、毎年使われている。また、講堂ロビーは、国政選挙や市の選挙の投票所としても利用されている。これからは、今まで以上に快適に使っていただけるだろう。
思い起こせば講堂完成時(創立2年目の1965年)、私(筆者)は明法中学に入学したばかりであり、幸運にも講堂の落成披露に立ち会うことができた(おぼろげな記憶と、わずかな資料を頼りに記憶をたどってみた)。
第1部では、創立者の小谷喜美先生のご挨拶があり、第2部で、後の人間国宝になった野村万蔵、万作による狂言「附子(ぶす)」と「蝸牛(かぎゅう)」の演目が催された(解説は古川久先生。日本を代表する古典芸能の研究者で、大学で教鞭(きょうべん)を執(と)る傍(かたわ)ら、本校でも古典を教えてくださった)。第3部は、本校音楽教育の礎(いしずえ)を築かれた作曲家の高田三郎先生の指揮で、校歌、寮歌の披露があり、本校オーケストラ授業の講師でもある、国立音楽大学教授のヴァイオリン演奏もあった。そして最後に、中学生によるオーケストラ演奏で落成式は終了した。48年前、本物の"明法文化"が鳴り響く。たしかなる歩みが、この講堂からスタートした!


"時代を映す"

映写機35ミリ.JPG 講堂には、かつて、35mmセントラルF101型映写機が2台備え付けられており、学期ごとに映画会が開かれていた。「80日間世界一周」や「栄光への脱出」などの劇場用映画はもちろん、「シベールの日曜日」などの上質な映画も、"明法文化"を追及する先生方の選定で上映された。この間、時代の感動を、幾多の明法生の心に映し出してきたに違いない。
そして今や、35mm映写機はその大いなる役割を終えた。新設の「ともがきホール」にて生徒の息吹を感じつつ、新たな時代の行方をあたたかく見守り続けてくれることだろう。  (文責:教頭 早乙女)

【明法散歩道】2012年度 第10号

中学マラソンスタート.jpg "平和な森で全校マラソン"

 さる11月22日(木)、立川市にある昭和記念公園で、第49回マラソン大会が行われた。180haに及ぶ園内では、銀杏(いちょう)や楓(かえで)が色あざやかにその彩(いろど)りを深め、多くの来園者たちをやさしく迎えていた。
 本大会は、昭和40年1月、多摩湖畔に始まる。第1回の全校耐寒マラソンは、高校1期生約120名、中学1期生(高校4期)約50名が多摩湖を周回した。以来、49年続いている(場所は変わっています)。距離は異なるが中学生と高校生が全員一緒に走る、これが明法の伝統だ。
※ここ昭和記念公園は、1983年(昭和58年)、昭和天皇   
昭和記念公園広場.JPG在位50年を記念して開園。立川市と昭島市の両市にま
たがる米軍の立川基地(戦前は旧陸軍施設)を割譲(かつじょう)し
てつくられた。隣に自衛隊駐屯地が隣接しているが、
公園に来て、気づく人はほとんどいない。

平和と共に疾走

 それにしても、何という平和な風景だろうか。ほんの数十年前には、朝鮮半島やベトナムの戦場に向け、米軍輸送機がここから飛び立っていたとは、とても想像できない。
昭和公園イチョウ.JPG昭和公園カエデ.JPG私(筆者)は、生徒たちと共にこの"平和"を味わうべく、老体に鞭(むち)を打ち清水(きよみず)の舞台から飛び降りた(初めて走った)。      
 走ってみて初めてわかることがある。それは、コースごとに立って位置を確認し、誘導してくれる先生方の励ましであり、一緒に靴音を鳴らし、荒い呼吸を響かせ合う生徒たちの無言の連帯感であった。高校の部にチャレンジした私であったが、中学生が終始横にいて、ペースをつくってくれた。これには心から感動した。
見上げると、紅葉越しに深い青色の空が、ゆっくりと動いていた。疾走する生徒の足音がいくども私を追い抜き、また、声援してくれた。ふと、銀杏(いちょう)の黄色がまぶしく光る。ここには、確かに"平和"と"明法スピリッツ"があった。                                              

「子どもまつり」に科学部ボランティア参加

子供祭りソーラーカーV1.JPG子供祭りソーラーカーV2.JPG 11月25日(日)、隣の南台小学校にて、地域の人たちによる、第32回「秋の子どもまつり」が行われた。本校からは、科学部がボランティアで出場し、プラネタリウム(中学生担当)の開催やソーラーカーの試乗体験(高校生担当)を行った。科学部は、顧問の渡辺嘉士先生指導の下、数年前から毎年参加している。
かれらにとって試合や大会はない。ましてや賞状や優勝カップもない。あるのは、日頃の地道な研究成果を見せるべく、文化祭や地域のお祭りへの参加だけである。
うららかな秋の日差しの中、黙々とボランティアに徹する生徒たち。子どもたちの喜ぶ笑顔が唯一(ゆいいつ)無二(むに)のご褒美(ほうび)である。彼らは、目に見えぬかけがえのない賞状を、すでに手にしていた。      (文責:教頭 早乙女)

【明法散歩道】2012年度 第9号

  実りの秋・復活の芽

  清々しい秋になった。正門は東に開いている。日が傾いたので、生徒を迎えて交わすあいさつも太陽がまぶしい。できるだけ一人ひとりの顔を見て声を掛けるようにしている。元気な声であいさつを返す生徒もいれば、やっと微かにうなずく生徒もいる。一人ひとりの様子は毎日少しずつ違うが、発見があって面白い。コミュニケーションの第一歩のあいさつは気持ちよく交わせるようにしたい。「あいさつは自然がよい」などと言われるが、何事もトレーニングである。「自然なあいさつ」が常にできるように、すべての大人は心得るべきだろう。雨の日は傘に顔が隠れるが声の向きであいさつを交わすことができる。傘を通してのあいさつ、これも味がある。赤青黄、色とりどりのカッパや傘が入り混じり、晴天の日よりもカラフル、雨もまたよしである。  
  高校3年生は、3学期の大学受験に向けて追い込みに入った。実りの秋にしてもらいたいと心から思う。また、秋は大学推薦入試の時期でもある。校内の委員会審議を経て校長面接が行われる。校長面接では、志望の動機を聞く。生徒の応答の柱は「社会に貢献したい」ということで、明法教育が浸透していて嬉しかった。ただし、「癌を撲滅してノーベル賞をとる」など、でっかい話が無くなって少し淋しかった。進路指導は夢や人生の創造も含まれる。明法という男子校への印象は「とにかく楽しかった」で一致していた。今は18歳、12歳で入学して車山のオリエンテーション合宿に行った頃がなつかしい。私も引率した。スキー場の雪がまだらに溶けた笹原で、中学1年生、紅顔の少年は冷たい風にふらつきながら、学校生活への決意を叫んだのだ。また、星を見たとき、北斗七星などの説明を聞いて、「(北斗七星は理科の授業で習ったが)本当にあるんだ!」という素直なつぶやきは、大いなる体験のスタートに相応しかった。自ら燃えて学校生活を楽しんだ高校3年生の「3学期の実り」を期待している。
カリン散歩道V9.JPG さて、明法の木々の実りを探してみよう。まずは、「カリン」。
校舎とグラウンドの間の林にある。今年は少し小さめだが個数は多い。のどの薬の原料で、カリン酒や砂糖漬けにもする。生徒は全く関心を示さず、投げ合うなどということも減った。 
  グラウンドの国旗掲揚塔の近くには、昨年の台風で倒れ、根元の幹だけになった月桂樹(5期生記念樹)がある。春には幹の脇から小さな芽を出したので、「復活の芽」と命名し、周りにロープを張って育ちを待っていた。僅か半年で何本もの木立ができた。葉っぱをつまみ香りを嗅ぐと、まさしく月桂樹の香り。そのまま自然に育てるか、手を入れるべきか様子を見たい。
 体育館と音楽棟の間は、武蔵野の雑木林。多くのドングリが落ちていた。科学部顧問の話では、昨年は全く成らなかったそうだ。「ドングリ銀行」は復活するのだろうか。ところで、校舎内にもドングリが落ちていたが、ドングリ合戦の跡なのだろう。また、ドングリの落ちていた地面には幾つもの穴があったが、蝉?の出た穴ではないかと勝手に考えた。


月桂樹①散歩道V9.JPG月桂樹②散歩道V9.JPG月桂樹③散歩道V9.JPG

 

 

 

 

 

 理科棟に回ると、ザクロが成っている。実の割れ口からは赤い果肉がよく見える。生徒はこの実にも関心はない。第二グラウンド東の「明法寮跡地の碑」の近くに柿の木がある。昨年は成ったが今年は成っていない、渋柿である。この辺りは、スズメバチの巣があったり、コゲラという小型のキツツキが来たりしている。手の入らない雑木林である。
ザクロ散歩道V9.JPG 理科棟周りの池でオタマジャクシと遊んだり、ぶらぶらと散歩する生徒がいる。明法のキャンパスが、鍛錬の場として、癒しの場として、生徒を育てて守っている。 (文責:校長 大谷 泰造)

【明法散歩道】2012年度 第8号

 "166日間の絆"

 "先輩に助けていただき・・・"
実行委員長挨拶.JPG"メンバーや先生方のおかげで・・・"
 "○○課長を務めさせていただき・・・"
明法祭の掉尾(とうび)を飾る閉祭式。実行委員の中学生・高校生16名が壇上に並び、全校生徒を前に、全員がメッセージを述べた。  
次々と"感謝"が語られていく。自分の力ではない。みんなの支えがあったればこそ・・・。ここには、実行委員会の初会合から166日間、数々の苦難を乗り越え、"祭り"をつくり上げてきた誇らしい勇士たちがいた。
 

 2日間の明法祭の最終日である9/30日は、夕方の台風到来により、(生徒の安全確保のため)演目を2時間カットし、下校を早めた。その関係で、最後の吹奏楽部の演奏と閉祭式は延期になったのである。
 10月3日(水)、この日は代休を挟(はさ)んでの文化祭の片付けと普通授業の日であった。しかし今回は、吹奏楽部の「演奏会」、そして「閉祭式」という"特別授業"を、全校生徒一体となって行ったのである。

 

"宇宙に一つしかないアーチ"

正門千個の風車H24.JPG 閉祭式における実行委員16名のメッセージは、全校生徒の温かい視線の中、意外と冷静に、かつしっかりと語られていた。
"人との仕事の仕方を学ぶことができた"
"クオリティが高く、非常に良い文化祭だった"
"最高の仲間たちと取り組んできた。仲間を誇りに思っている"
"明法生全員で宇宙に一つしかないアーチを創った"
"明法生で嬉しい!"
 実行委員の言葉に、全校生徒が反応した。皆で作り上げた"祭り"が、今、終わろうとしている。彼らはここで何を学んだのであろうか。

 

"絆を学ぶ"

吹奏楽部演奏H24.jpg 1部活(明法祭ではサークル)である吹奏楽部の演奏を、時間をつくって明法生全員がそれを聴く。ここに大きな意味があった。文化祭の最終日、2時間の繰り上げで、予定の演目や取り組みの叶(かな)わなかったクラスやサークルは、ほかにもあったはずだ。しかし、「どうして吹奏楽部だけ」という不満ももらさず、素直に仲間の演奏に聴き入った。素直に共感し、演奏を称(たた)えた。ここがいい。今回、明法祭への取り組みで、生徒が学んだこと(学ぶべきこと)は何だったのか、しばし考えてみた。 

 

・ 意見や考え方の違う人とも協力し、一つのものを作り上げる喜びを学んだ(違いがわかる(違いを受け入れる)男)

・ 頑張ったがまちがったり、うまくいかなかった人がいても、それを攻撃せず、許し合うことを学んだ(失敗を許す男)

・ 周りが反対したり(たとえ皆にそっぽを向かれても)、正しいことを実行する意義を学んだ(正義を貫く男)

この3条件を体現すること、これが"明法スピリッツ"だと信じている。            (文責:教頭 早乙女勤)


男子シンクロ演舞H24.jpg※ NHKBS3でも取材があった"海坊主"男子シンクロの演技。写真は、今回初挑戦の大技、メガホンスプラッシュ大回転。見事、明法祭のグランプリを受賞した。 (写真提供は父母の会 玉腰多恵子さん)

【明法散歩道】2012年度 第7号

 "小さな千人の力"


 さる5月、NHKのBSプレミアム「千人の力」の番組制作ディレクターから電話をいただいた。本校の男子シンクロの取材、出演依頼である。これまで明法では、マスコミ関係の取材や校舎提供等については、生徒の教育上、有益なもののみ受け入れ、その他はお断りしてきた経緯がある。今回は、番組の趣旨に賛同し、お話を伺うことにした。
「千人の力」は、昨年の3・11を契機に、昔行われていた番組が復活したもの。"千人"という多くの人の力を得て、人と人がひとつの大きな"感動"を作り上げ、それを全国に、そして被災地にも発信しようという趣旨であった。その内容は大きな意味を持ち、受け止めるに値するものと判断した。しかしながら、明法では、全校生徒を集めても千人には到底及ばない。番組の期待に応えられるのか。被災地に発信する感動を、いい加減ではなく、しっかり創ることができるのか。しばし、生徒間、教職員間で検討が続いた。
そうこうしているうち、NHK側から新たな提案があった。"絆"の取材である。それは、男子シンクロを先輩から後輩へ受け継いでいく中に、"明法の絆"を取材したいというもの。シンクロは、一頃、映画"ウォーターボーイズ"で全国的にはやりだし、多くの学校が取り組んでいたが、今や下火になりつつあり、しっかり取り組んでいる学校は少なくなっているという。そういう状況の中、明法では先輩から後輩へ、連綿とその取り組みと"スピリッツ"が受け継がれていた。
その"絆"に焦点を当て、"小さな千人の力"として紹介したいというのである。


"絆"
 明法では、部活動としての男子シンクロ部は存在しない。あくまで、明法祭(文化祭)の出演サークル(海坊主)として水泳部が母体となり、取り組んでいるのである。したがって、夏の本番での競泳練習、夏季講習等の合間を縫い、9月の明法祭へ向け、必死に海坊主たちの練習が続く。水中スピーカーもなく、少人数のなかでの練習は大変なものがある。先輩、OBが駆けつけ、一緒の練習が始まった(後日、同窓会長から水中スピーカーを寄贈していただきました)。

シンクロV2.JPGシンクロV1.JPG そして、8月31日(金)の午前11時、夏休みの練習の集大成として、海坊主(男子シンクロ)の演舞が始まった。2ヶ月間にわたる格闘の末、先輩、後輩の"絆"が見事に表現されたのである。
部長の今泉君(高2)曰く、「最初はだめだと思った。でも、先輩たちの励ましと協力、シンクロを成功させたいというみんなの気持ちがあった。苦しい中、最後は形にすることができ、すごく嬉しい。この絆を明法祭で示したい!」
 日に焼けた海坊主たちの笑顔がまぶしい。そこには、2ヶ月前の不安は、あとかたもなく消えていた。唯一残っていたのは、先輩から後輩へつなぐ明法生の確かなる"絆"であった。


※NHKBSプレミアム(BS第1ではありません)「千人の力」は、9月29日(土)夜、9時~10時半の間で放送される予定で、その中の約10分程度、明法の男子シンクロが取り上げられます。
(文責:教頭 早乙女) 

【明法散歩道】2012年度 第6号

"太陽光発電・節電・プール"

 

  この夏、校舎の屋上に太陽光発電設備が完成した。ここで発電した電力を使用することにより電気代を節約するのだが、明法では、さらに大型蓄電池も装備して、震災時などには非常用電源として利用する。
 昨年の3.11東日本大震災のとき、明法科学部が作成したソーラー発電携帯電話充電装置が被災地に送られ活躍したことは新聞にも報道された。まさに科学部の「ソーラー発電+蓄電」の発想が大型化実用化したといえる。

 明法のパネルは96 枚で、供給するする電力は 20KW(明法の最大電力量は380KW なので最大電力の約1/20)である。蓄電池の能力は、5000W の電力を6時間使用可能とするものである。震災などの非常時に、この蓄電池から電力を供給されるのは、校舎の2階、大会議室の3教室分と職員室に限られる。冷暖房は使用不可、校長室、学習道場には供給されない。供給を受ける所も、「蛍光灯の明かり or コンセント」の一方のみ使用可。非常電話は通話可能だが、通常の電話、インターネット回線は確保されない。
屋上ソーラーパネル.JPG したがって、太陽光発電と蓄電池が設備されても、通常の電話、サーバー、インターネット回線(メルポコ)の維持については、今後の課題になっている。

   節電は電気代節約、CO2 削減、環境の改善につながる、大きく言えば人類の義務とも言える。明法では、教室の設定冷房温度は26 ℃としている。冷房中は教室の窓とドアを閉める、空き教室の消灯、空き教室のエアコンOFFの励行も呼びかけている。特に夏休み中は、学習道場(9:00~20:00)と講習で使う部屋以外は鍵を掛けて閉鎖している。生徒諸君の協力とこのような措置により次のような節電効果を上げている。
 なお、平成23年11月からは、明法が契約する電力会社は、東京電力からエネット(東京ガス等による電力会社)に変更している。ただし、使用する電線は同じで、電気に区別があるわけではない。

使用電力量.jpg

 

  本校のプールは50メートル、体育の授業では3クラスが同時に利用できる。明法にオリンピック並の50メートルプールを設備したのは、明法創立者の小谷喜美先生。生徒には本物の施設(プール)を使わせたいとの念願から。プール竣工時は水連公認で、プール開きには当時のオリンピック選手(橋爪氏)が泳ぎ初めをした。また、プールの水は大震災などの非常時には消防用水などに利用することができるとのことであった。
プール.JPG 先日、本校に隣接する地域の自治会長氏が来校して、プールの水の利用に関する要望書を提出された。火災時の消火用水としての利用、震災時の水洗トイレ用水などへの利用についてであった。生徒が体育や部活で利用しているプールの水が、非常時には地域の方々に利用していただけると思うと嬉しい。11月4日には自治会での防災訓練があり、そのときプールの水をバケツリレーなどで利用されるそうである。

                      

【明法散歩道】2012年度 第5号

掲示の探索   6月のある日、校舎棟を巡回した。

 

 

4階:高2・高3の教室群

 

最初の掲示は講義室の入り口にあった。「特別受験相談室」、説明文には、「教科に関するものはもちろん、受験全般(学習指導)に関する質問にも対応する。月水金の午後7時30分まで」とあった。放課後の自習への援助として、自習道場を開設し、専門の先生と卒業生のチューターが相談に応じているが、ここは道場の飛び地で、大きな声を出して質問できる場所なのだ。

続いて「明法祭ポスターイラスト大募集」の掲示、応募作品は3作で、間もなく生徒投票に掛けられる。「校内個別大学説明会」の要項には、2日間に渡り、13:30~、45分の3コマで、16大学の説明会があると記してある。私が学生の頃の感覚では、大学が高校を訪問して自校をPRするなど考えられなかった。高校生の高等教育へのモチベーション向上と大学のPRとがマッチしての実施だ。突然、「親愛なる高3生の皆さん」の呼びかけ掲示。ドラ単(参考書の愛称)2周目(2回目)のお知らせである。生徒の「もっとやっておけば」と言う声に応えて、毎週100個の単語熟語テストをするという連絡だ。この隣に朝テストの成績序列表。「みんなの頑張りを期待!」「頭の善し悪しではない!」などの激励のメッセージがついている。第4回は、相撲の番付のように上位の氏名は大きな字で、下位になるにしたがって字は小さく、最後の方は、虫眼鏡が必要である。ユーモアの中にも張り詰める厳しさがあり、落書きなど全く無いのに感心した。

 

 

 3階:高1・中3の教室群

 

「夢ナビライブ」のポスターがあった。これも生徒の高等教育へのモチベーション向上を目指している。7月14日(土)東京ビッグサイトにて、191大学の個別大学説明会、274名の大学教授による30分の学問講義があると記されている。国公立31校、私立160校の参加とある。学校名がアイウエオ順であるのは資金を提供した参加大学への配慮なのか、探しやすくしたのか?どちらだろう。

チャーハンレシピ.JPG中3の廊下の壁には、中3生徒一人ひとりのレポートが掲示してあった。内容は、チャーハンのレシピと感想、料理の写真である。チャーハン作りは、春休みの宿題として担任団が課したもの。中1の夏休みから、夏・冬・春と料理の宿題を課しているので、このレポートは6回目に当たる。チャーハンの種類は自由なのだが、多かったのはキムチ・チャーハン。一人の生徒の感想は、意外とおいしく、材料も少なく、手軽に作れた、また作ろう。その母の感想は、冷蔵庫の中にある物で作った割に、とても旨くできました。時々料理を作って欲しいですね。「また作って欲しい」という願い・感想は、ほとんどすべての母のもの。チャーハン作りの宿題は、母と子の会話とドラマを生んだに違いない。おいしそうな写真を眺めて、微笑んでしまった。

 

 

 2階:職員室と会議室、そして学習道場

 

職員室横の掲示板には、様々な部活の連絡やメッセージが書き込まれている。期末試験で、しばし練習仲間とお別れなのか、「サイコウのえがおで サイコーのなかまと あの場所でまた会おう!」(水泳部)と書かれてあったのが印象的であった。

廊下の先、西側一帯に学習道場(5部屋からなる自習室)がある。入口のドアを開けると、廊下の壁にポスターがあった。「Good People Skills」と題して、10個のフレイズが書かれてあった。

Smile、②Use good manners、③Acknowledge others、④Use greetings、⑤Use people's names、⑥Look at people when talking、⑦Listen、⑧Accept differences、⑨Respect opinions of others

Give compliments

これらは、人としての基本的モラルである。なかなかに深い。

 

 

  1階:中1・中2の教室群

 

中1オリエンテーション合宿のスナップ300枚が掲示してある。学習中の様子、雪の上での遊び、食オリエンテーション合宿.JPG事の風景などである。

合宿中は厳しい訓練が多いが、生徒には楽しかった思い出として残る。これからも楽しませて鍛えていこう。スナップの隣には、中1の一人ひとりの自筆の目標が掲示してある。「勉強、部活などすべてにおいてチャレンジする」というものが圧倒的多数。「ひたすら努力する」、「友達をたくさん作りたい」など、個性豊かな目標ばかりで、心からその成就を願う。ところが、「14番以内に入る」というのがあった。ベストテンなど、区切りの良い目標ではない。なぜかと考えた末の結論は、このクラスは28人、したがって半分の14以前という意味であろうと想像した。何とも控え目でかわいらしい目標ではないか。かわいさに釣られて授業中の教室に入った。英語の授業であった。ミスターブラウンを、ミスターブローンと発声する生徒がおり、その生徒に恥をかかせず、全員の集中を切らさず、苦労して修正して、先に進む先生の指導に頭が下がった。本日はここでチャイムである。

                                (文責:校長 大谷泰造)

【明法散歩道】2012年度 第4号

生徒総会H24.JPGのサムネイル画像"激論"

 

「水泳部の予算になぜシュノーケルが必要なんですか」と質問に立つ生徒

「正しいフォームを身につけるためです。」と答弁に立つ水泳部部長。

「シュノーケルを使わないと、正しいフォームが身につかないんですか」と質問者。

「シュノーケルを使うことで、呼吸を気にせず練習できるんです」と部長。

「大会では使いませんよね。役に立つんですか」練習では、呼吸法とフォームをそれぞれ別々に鍛え、実践的な練習に繋げます。だからどうしても必要なんです!!」

「・・・・・」

 

531日(木)、本校の生徒総会が講堂で開かれた。今年度の生徒会予算について、何人もの質問者が登壇した。さらに、別の生徒の厳しい質問が続く。

 

「予備費が100万円以上あるが、多すぎるのではないか。もう少し減らして、各部の予算に振り分けたらどうか」 

「予備費は、緊急時の支出や、想定外に収入が減ったときの予備のためにあります」と会計。

「しかし、予備費として適正な額というものがある。100万円以上必要な根拠は何か」

「昨年もほぼ同額の予備費を計上しています。適正の範囲内と考えます。」

「予算全体の額が減少している中、生徒会全体の活動費も厳しくなっています。予備費の額の減少も含め、是非、検討していただきたい」と質問者。

「・・・・・・」返す言葉を探す会計の生徒。

 

しばし沈黙の後、生徒会長が決断した。

 「頂いた意見を重く受け止め、今後検討させていただきます」と。

 

 

中1生が高校生の前で堂々と発言!

 

明法の生徒総会は、ひと味もふた味も違う。まず驚くのは、ステージ上に居並ぶ30人以上の生徒たち。予算案のどんな質問にも答えられるように、各委員会の委員長や各部活の部長たちが、ステージ中央に陣取っている。質問者は、明法生であれば誰でも壇上に立つことができ、中1から高3まで、自由に質問できる。そしてそれに答えるべき人を議長が指名し、それぞれの長がそれぞれに、誠意を持って一生懸命に応える。それを聞いている生徒たちは、ときおり放たれる質問の鋭さに拍手で支持し、必死に応えようとする回答者の姿勢に、熱いエールを送る。

 

終盤、中1生の登壇に、「ひっこめ」という高校生のヤジが飛んだ。ちょっと悲しい現実到来!と思いきや、間髪を入れず議長はヤジを厳しく制止。中1生は、まったくひるむ様子もなく、堂々と質問したのには、私(筆者)は大いに感心した(質問内容はともかく)。

 

 

生徒の手による全校生徒朝会(毎週!)

 

明法では、上記生徒総会とは別に、創立以来、一貫として続いているものがいくつかある(学校パンフには載っていない)。それは、毎週行われる、全校生徒朝会である。生徒が司会し、生徒会役員や関係の生徒が、連絡や意見を述べる。ときに教員が登場するときもあるが(部活表彰で校長が登壇)、基本的に生徒が終始準備し、進行させる。そして、これが50年近く連綿と続いているのである。ときに生徒自治が形骸化する危機と闘いながら、生徒自身による、生徒のための、かけがえのない"場"が育てられていく。

 

 今年4月、生徒会長の鈴木勝司良(高2)君が「830分の朝礼開始をみんなで守ろう!」、と全校生徒に語った。翌週、足早に会場に駆け込む生徒が急増したのは、言うまでもない。                

 

(文責:教頭 早乙女)

【明法散歩道】2012年度 第3号

散歩道第3号写真1.JPGあいさつは思いやる最初の言葉

 朝、校門で登校する生徒に声を掛けている。本校は、中高の男子校なので、セキュリティー上の校門規制はしていない。校門は常に全開、自転車も歩行者も多数が一気に入ってくる。一人ひとりの顔を見て一人ひとりに声をかける。「おはよう」と気持ちよく声を交わす生徒もいれば、無視同然で入ってくる生徒もいる。根気よく声を掛けていると、軽い会釈から声出しができるようになる。あいさつの強制はしたくない。人と人の出会いの言葉、思いやる最初の言葉、あいさつの意義を理解してもらいたいものだ。
 
 あるとき、東村山市の職員の方が、是非校長に会いたいと来校した。こういうときは、余り良くないことで、「どんな指導をしているのか」という苦情が多いのだ。その方の話、「先日、ある大会があったが、そこで気持ちの良い見事なあいさつをしてもらった。どこの生徒かとそっと追いかけたら明法生だった。今までいろいろな生徒に会っているが、あいさつの爽やかさが余りにも素晴らしかったので、是非とも校長に直接お伝えしたかった」。次の朝会で、嬉しくて、このことを全校生徒に話したのは言うまでもない。
散歩道第3号写真2.JPG 
  数年前、中2のフィールドワークで福島県只見町に出かけた。只見町では、道で会う人会う人、老若男女すべてがあいさつをしてくれる。淋しい登山道ですれ違うときにあいさつを交わすことはあるが、只見町が秘境と言っても車も列車も走る町だ。教育委員会の人に聞いたら、「思春期になると恥ずかしがってあいさつをしなくなる。そこで、あいさつは大人が率先して手本を示すこととした。学校でも地域でも徹底して指導する。すぐに緩むので集会のたびに何度も申し合わせをしている」。偏見を恥じ、「大人が率先し、根気強く」のしつけの基本を改めて学んだ。

 只見町の方に、クワで畑を耕すという農業体験の後、「クワの使い方は、ココの子供は上手でしょう」と半ば断定して聞いたところ、「農業を手伝うことはほとんど無い。都会の子供が体験する農業も、地元の子供は体験していないこともある。ゲームなどを好む」。子供の様子は、どこも同じということに気づかされたが、体験重視の本校の教育が子供の成長に必要であることを確信したときでもあった。

【明法散歩道】 2012年度 第2号

 "金環日食観察会 約1,000名の参加"

 

2012521日(月)明法のグランドでは、近隣の小中学生や親子連れの方々が来校し、約1,000名の観察会が開かれました。予想以上の盛況で、学校で400個以上用意した日食観察めがねも、7時過ぎにはすべて無くなりました。まさに"不足"の事態と思われましたが、参加された皆さまのご協力とご配慮(ご家族やグループによるめがねの共有)があり、何とか乗り切れたようです。

 

(A)観察会リング.JPGのサムネイル画像そして午前73430秒、金環日食が完成するや空にはあやしく雲がかかり、幸いにも?めがねなしで見える状況が出現しました。参加者全員の前に神々しき金環リングが現れ、歴史的瞬間を皆で堪能することができたのではないでしょうか。

 

 

"同じ大きさだった?太陽と月"

 

そもそも日食は、月が太陽を隠す営(B)観察会参加者.JPGみです。大きさの違う太陽と月が重なり合うという、この不思議。いったいどういう状況なのでしょうか。理科年表で調べてみると、太陽の大きさは直径約140kmで月の約400倍。太陽と地球との距離は約15000kmで、これも月(と地球)との距離の約400倍の関係にありました。ともに400倍という自然がもたらす奇跡。これが、同じ大きさに見える理由であり、日食が起こる大きな理由の一つだったといえるでしょう。                

 

同じに見える物事でも、全く異なるものであったり、ほんの小さな月が、比べものにならぬほど大きな太陽を隠し、さらに感動を与えてくれたりする。自然から学ぶべきもの、私たちにはまだまだたくさんあるようです。

 

※観察会は、本校理科教諭(地学専門)、渡辺嘉士(科学部顧問)の解説と指導の下、理科、進路部教員他の応援を得て実現。近隣の多くの方々の参加をいただきましたこと、心より御礼申し上げます。

 

 

 "支える、つなぐ 伝統の体育祭"

 

「体育祭のその日は太陽が地面を焦がすように照り付け、風は砂塵を高く巻き上げ、雲は激しい風に流されていた。その様子は、私たちの活気・熱気に触発されたかの様であった。誰もが一番高きところにある優勝に手を伸ばし、我がH1Bもその一つであった・・・・・」(学年通信"さわやか"に掲載された高1生徒のコメントより)

 

 512日(土)、五月晴れの空の下、体育祭が行われました。今年で49回目(1964年に第1回大(C)体育祭騎馬戦.jpg会)。その間、数々のドラマが繰り広げられてきました。

 明法体育祭の特徴は、何と言っても"みんなで作り上げる"手作り感と"みんなで盛り上がる"一体感にあるでしょう。生徒全員で走りつなぐ明法リレー、"おとこ"の汗が舞い散る棒倒しと騎馬戦、有志による創意工夫のハーフタイムショウ、(D)体育祭片付け.jpg準備から撤収まで、裏方を支える体育祭実行委員の生徒たち等々。

 

したたり落ちる汗に、全力で取り組み、歓喜も悲哀も共有する"ともがき"(明法スピリッツを分かち合うともだち)の姿が、グランドに写し出されていました。刹那(せつな)的な高揚ではなく、支え合って築き上げた取り組みの中に、想い出りも深い、"明法の歴史"が、確かに刻み込まれていました。

    (文責:教頭 早乙女) 

 

【明法散歩道】2012年度 第1号-明法の豊かな自然を巡る

かるがも.JPGのサムネイル画像 正門を入ると若葉が輝くケヤキの大木、その根周りを飾るのは父母の会「花と緑のボランティア」による花壇です。本校は質実剛健を旨とする「男子校」ですが、心に潤いを持って欲しいという保護者の方々の熱い思いから花壇は生まれました。花壇の縁取りのレンガは廃物でしたが、洗ってアンティックとして再生したものです。保護者の方々の優しい心遣いが花の美しさとともに生徒に伝わっていると思います。

 第二グランドの道路側には、トゲトゲの幹のタラの木が一列に並んでいます。山菜の王者としてのタラの芽はこの木の新芽、新芽は誰かによって既に採集されていることが多く、残念な思いとともに微笑ましさがこみ上げてきます。タイミング良く採集するには毎日の観察が欠かせません。

 人工芝のテニスコートの向かいは理科棟。雑木林に囲まれた理科棟周りの池では、鋭く方向を変えたり走ったりすることで、やっと気づく小魚がいます。昼休みには米粒を餌に魚釣りを楽しむ生徒が現れることがあります。まさに生徒の憩いの場です。また池には、二羽のカルガモが、春から秋までこの池や50mプールで休んでいます。排泄物による汚れが気になりますが、カルガモの腰をフリフリの行進を見るのも楽しいものです。

 そして、隣の池にはオタマジャクシの大群。オタマジャクシは蛙になると、肺呼吸になっていますので水面から地上に移らなければなりません。池の壁を登ることが必要です。池の水量が多く、水面から地上までの高さが短いと子ども蛙にはラッキーです。生徒が生活する未来を思うと、どんな壁をも越えることが出来る体力と知恵の養成に一層励まねばならないという思いを強くしました。

 第一体育館と音楽棟の間は、武蔵野の原生林の様相でシイの木が多く、数種のドングリが夥しく採れます。科学部では、「ドングリ銀行」(ドングリの苗を育てて配り豊かな自然を創る組織)に参加していますが、ここ2年はドングリの採集数ゼロで、ドングリ貯金はできていません。原因は不明です。また、科学部はセミの抜け殻を採集しています。明法祭で展示した抜け殻は約2000個。温暖化による「クマゼミ」の北上をクマゼミの抜け殻で証明することが目的です。科学部は、ソーラーバイク、手作りエアドームのプラネタリウムで、新聞に掲載されたことがありますが、ものつくりと水質調査に加え、豊かな自然を豊かに親しんでいる様子は素晴らしいと思います。

月桂樹新芽.JPGのサムネイル画像 音楽棟の東には五期生の卒業記念樹である月桂樹の切り株があります。昨年秋の台風でこの月桂樹は根こそぎ倒れたので伐採しました。根を埋め戻したところ、木の間から小さな芽が出てきました。まさに「復活の芽」で、倒れても倒れても復活するという粘り強さの象徴になって、生徒への励ましとなればと願っています。

 校舎南には、カリンの木があります。秋にはリンゴのような実がなりますが、咳止めの成分があるとされています。教職員で採集して砂糖漬けや果実酒にして、食したこともありました。このように教職員の和気藹々と自然を楽しむ雰囲気がコミュニケーションの良さ、働きやすさの元であると思います。

 さて、校舎をほぼ一周してきました。「明法の樹木たち」(1996年発行、本校生物の香川宰一郎先生作成)には、89種類、569本の樹木が記録されています。この豊かな自然が生徒の心を癒し、学習意欲の向上につながることを願っています。 
 (校長 大谷泰造)

【明法散歩道(校長・教頭ブログ)第9回】


オーストラリアへの旅立ち      H24.2.27(月)

"何のために?"

Now I'm finding some cultural differences、 not just hugs and kisses and smiles.
Now I'm finding the paradigm for wild animals different from ones in Japan.
For example、 you can feed wild animals in Australia、 and you can leave dog doo in the parks in Australia. 
I was surprised because in Japan、 you(and we)can't.・・・・・・・  (ターム留学中の仲谷航君からのメールより)

 今からちょうどひと月前の1月27日夜。3ヶ月にわたる、第2回"ターム(中期)留学"にチャレンジする明法高校生が、成田空港を後にした。メルボルンへ向け乗り込んだ飛行機は、漆黒の闇の中、大いなる希望を乗せて旅立っていった。

 その日、見送りに来られた保護者の方々に、私(筆者)はインタビューを試みた。「3ヶ月の海外研修に何を求めたのか」と。そのとき返ってきた答えは、意外なものであった。それは、「語学を上達させるため」ではなく、「海外留学のキャリアを進学に生かすため」でもなかった。異口同音にお父さんお母さんたちは言った。「(広大な大陸に抱かれて)心の広い、たくましい男になってほしい」、「(異なる文化を体験して)柔軟な考え方のできる人になってほしい」と。中には「親のありがたみをしみじみ感じてほしい」などという声も聞かれた。私はなぜだか感動してしまった。語学研修だから、もちろん、英会話の上達やキャリア獲得という意図もあったであろう。しかしそれ以上に、親は子供の自立やチャレンジ精神を尊重し、"人間としての成長"を願っていたのである。親御さんたちのその心意気、なぜかとても嬉しかった。


発信型の英語力!

 昨年度から始まった、3ヶ月のターム(中期)留学プログラム。高校1年生を対象に、事前研修7ヶ月、留学3ヶ月、事後研修2ヶ月の1年間にわたる研修である。これらは、研修参加者だけの特典ではない。講演会の設定や授業へのアプローチ、各種イベントを通して、生徒全体の教育効果も狙っている。このプログラムの牽引(けんいん)車である英語科主任の鎌倉好男先生はいう。「目標は3つあるんです。留学生活を通して、①自己と自国を相対化させ、自分の中に多様性を醸成させること。②発信型の英語力、コミュニケーション力を習得させること、③自立心、チャレンジ精神を確立させること」と、独特のやさしい笑顔で、熱く語る。

 昨年留学の第1回生曰く、「どんなときも粘り強く、そして笑顔と感謝の気持ちを忘れずに、これが留学を成功させる秘訣だと確信した」、「オーストラリアは自然が広大で、人々がとにかくフレンドリー。一方、日本は交通機関がとても発達しており、礼儀を大切にするレベルの高い民族だとわかった」、「些細なところに異文化の違いを感じた。友達同士でハグをしたり、夜寝る前にお休みのキスをしたり、学校では授業中の居眠りが絶対になかったり・・・・」


最後のハグ指令と熱き見送り人

 出発式の最後、鎌倉先生、旅立つ生徒たちに、早口英語で何やら最後の指令を出した。おもむろに生徒たちは、周囲を取り囲む親たちの方に向かった。「行ってきます」と、親にハグする生徒たち。心なしかテレ気味で、腕に力が入っていない。中にはここぞとばかりに力を入れ、子供をぎゅっと抱きしめるお母さんもいた。

 出発式も終え、旅立つ直前のこと。授業を終え、放課後急いで学校を飛び出し、3時間かけて見送りに来た担任の五十嵐先生と生徒たち。残念ながら、わずかの差でチャレンジャーたちは、出発ロビーへ消えて行った。駆けつけた五十嵐先生の身体から、滝のような汗がしたたり落ちている。

 しかし、"熱き見送り人"のメッセージは、携帯を通じ、しかと届けられた。私はまたも、熱い光景を目の当たりにしたのであった。                               (文責:教頭 早乙女)
 
 
 
 
  
  


【明法散歩道(校長・教頭ブログ)第8回】

流されたもの 流されなかったもの <その3>
              明法散歩道(校長・教頭ブログ) No.8   H24.1.31(火)

ソーラー電源

「携帯電話の充電はどうしているんだろう?」。震災直後、大勢の人が体育館などに避難。当時、震災報道を見ながら、携帯の電源確保に困っているのではないか、と考える者がいた。本校科学部(石川久悟部長)の生徒たちは、さっそく顧問(渡辺嘉士教諭)の指導の下、ソーラー電源作成に取り組んだのである。

 もともと本校科学部では、ソーラーパネルを使ったソーラーカーやプラネタリウム、イルミネーションの製作を行っている。震災後、「ソーラー電源を創り、一刻も早く被災地へ送りたい」との思いからただちに着手、廃棄された古い机の天板を利用し、画期的なソーラー式携帯電源を作成した。作品は、すぐさま支援センター(霊友会)を経て現地に送られたのである。

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長期被災者受け入れについて

 被災生徒・家族の受け入れについて、都の私学における短期的支援はすでに終わっている。しかし本校では、今後も引き続き受け入れに対応していくとともに、1年~3年あるいは6年の長期間の支援についても取り組んでいる。被災地の子供たちやご家族の方々を少しでも受け入れさせていただきたい。そのことにより、本校の生徒たちが互いに思いやりの心を持ち、育っていくよう、強く望んでいるのである(以下は受け入れについての概要です)。

1 趣旨
 (1) 被災生徒、家族を受け入れ、学びの場を提供する
 (2) 受け入れを通じ、互いに思いやりの心を育てる場とする

2 対象
  震災被害にあった生徒(中学生、高校生)家族
  小学6年生~高校2年生までの男子 各学年3名 (但し小6生は来春4月から)

3 試験
  短期(1年以内)の場合、無試験
  長期(1年以上)の場合、状況に応じた適性検査あり

4 学費
  入学金、授業料、施設設備費の全額支給(明法奨学金)
   ※さらに、平成23年度は東京都より学用品、修学旅行等の支援有り

5 期間
  生活再建が整うまでの期間、あるいは卒業までの期間

6 生活支援
  1人につき、月5万円の支援(霊友会"ありがとうこだま基金")

7 居住先
  本校関係者のアパート他(要相談)

8 連絡先
  明法中学・高等学校 電話:042-393-5611
   被災者支援担当 窓口(教頭 早乙女勤)


"ありがとうこだま基金"と保護者の支援

 上記受け入れを可能にしているのは、大きく2つの支えのおかげである。一つは、保護者の支援(アパートの無償提供他)。もう一つは、"ありがとうこだま基金"(霊友会)の存在である。大量の生徒の受け入れは困難だが、一人でも(一家族でも)申し出があれば、とてもありがたいことである。

 実は、支援されるのは被災者ではなく明法生なのだ。受け入れを通じ、生徒の心が豊かになる。これなくして明法教育は語れない。

 流されたもの、それは一時的に盛り上がった支援の枠組みであり、被災地に流れるソーラー電流であった。

 流されなかったもの、それは受け入れに関わる長期的姿勢であり、明法の建学の精神であったと思いたい。
(文責:教頭)








  
  


【明法散歩道(校長・教頭ブログ)第7回】

流されたもの 流されなかったもの <その2>
               明法散歩道(校長・教頭ブログ) No.7    H24.1.13(金)

"ほのかであったかい明かり 明法村に!"

 昨年の3月11日午後2時47分、地震発生時の明法は、期末考査の最終日であった。午前中に試験は終了したが、午後からは数学検定があった。中学生はほぼ全員(321名)、高校生は希望者約50名が教室で受験していた(一部、部活動に取り組んでいた高校生もいた)。一連の動きを思い出してみたい。

①大きな揺れが続き、余震が治まらず。校内放送にてグランドへの避難・集合を指示
※校舎は新築で、関東大震災級の地震にも耐えられるものであったが、避難手順どおりグランドへ

② 数検受験生徒は、監督の先生が誘導し、部活参加者は、顧問の誘導、指示で、グランドに避難、集合、直ちに点呼を取り、在校生徒を確定

③ 校長、グランドにて待機生徒に状況を伝え、落ち着いて行動するよう指示。しばし待機(20分程度)

④ 安全を確保した上、教員誘導の下、グランドから教室へ移動。中学生は該当教室へ、高校生は(少数なため)確保した予備教室へ。教員は、そのまま生徒と共に教室内で待機

⑤ 30分おきに担任等教室担当が職員室に引き上げ、状況確認と対応を協議

⑥ 西武線をはじめ、すべての電車がストップし、生徒は帰れず

⑦ すべての電話が通じず、親への連絡もできず

⑧ 1時間後(16:00頃)、公衆電話が使えるようになった。その後、学校の有線電話が辛うじて使えるようになり、生徒を職員室他に入れ、順次、電話連絡をさせる

⑨ 1時間半後(16:30頃)、自転車と徒歩通学の生徒を、安全を確認して帰宅させる

⑩ 18:00を過ぎた時点で、生徒の足は確保できず(泊まりも覚悟)。生徒約170名、教職員約50名、残留

⑪ 教職員の買出し部隊を編成。近隣のコンビニへ、パンやおにぎりを買いにいった

 ⑫ 3時間以上経過後(18:30頃)も、電車はすべて不通

 ⑬ メルポコ(携帯電話へのメール配信システム)を活用。リアルタイムで保護者へ状況報告を行い、生徒の無事や今後の予定など伝える(約30~45分に1回のペース)

 ⑭ 19:30頃、生徒を、教室から、絨毯(じゅうたん)が敷いてある大会議室へ移動させる。大型テレビを会議室に2台配置

 ⑮ 事務職員による温かい飲み物の提供あり。冷え切っていた生徒の心と身体をあたため、大いに助かった
※湯わかし(麦茶入りポット数個分、紙コップ添え)。会議室前廊下と職員室、事務室に設置

 ⑯ 中1生から順番に高2生まで、ほかほか弁当、おにぎりなどを支給

 ⑰ 20:00頃、保護者の方々が炊き出し、差し入れを持ってきてくださった(約10組20名ほど)

 ⑱ 19:00~24:00頃まで、保護者が次々に迎えにきてくれた(近くの友達も一緒に送ってくれた)

 ⑲ 20:30頃、宿泊用に、備蓄用毛布を150枚配布

 ⑳ 21:50頃、西武線が動き出す。高校生若干名、安全を確認し帰宅させる(中学生は混乱回避のため、不可)

 22 23:30の時点で、生徒約70名が校内に残る(最終宿泊生徒67名)

 23 教員19名(+職員2名)宿泊、職員室他の椅子または床で仮眠

 刻一刻と状況が変わる中、親への連絡や食事の確保に、明法の教職員、大いに汗を流す。皆協力し合い、全体の指示の下、積極的に工夫し、生徒のために動いてくれた。そして何よりも、保護者の差し入れてくれた、あったかい手作りおにぎりが心に沁(し)みた。大地震で"流された"電車のダイヤと通じない電話連絡網。"流されなかった"生徒と教職員の信頼、そして保護者の支援。このとき、"明法村"に、ほのかであったかい明かりが、確実に灯(とも)っていた。
<その3>へ                              
(文責:教頭 早乙女)

【明法散歩道(校長・教頭ブログ)第6回】

流されたもの 流されなかったもの <その1>
                    明法散歩道(校長・教頭ブログ) No.6

H24.1.10(火)
「天災とは言ひながら、東北の津波は酷(ひど)いではないか。政府の役人は、どんなことをして手宛てをして居るか・・・・。手(て)温(ぬ)るい寄付金などと言うて、少し計(ばか)りの紙ぎれを遣(や)ったところが、何にもならないよ。・・・・」
(勝海舟「氷川清話」講談社学術文庫p175~177)
 
 明治29年、晩年の勝海舟は、当時起こった東北の大津波に対し、上記のように語っている。大津波は、過去に何度も起こっていたらしい。その都度、東北の人々は、相互に支えあい、再生をかけて立ち上がってきた。しかし、このたびの災害は、とてつもなく大きなものであった。


すぐ現地にかけつけた明法生がいた

 震災後の春休み、直ちに被災地に駆けつけた明法生がいた。高3生の上野季生(ときお)君である。彼は被災者のために何ができるのか悩んだ末、ボランティアの道を選んだ。知人の"つて"をたどり、石巻市へ向かったのである。当初、木材の片付けなどを想定していたが実際は違った。彼のかかわった仕事は、子供たちの遊び相手。体育館に作られた避難所では、憔悴(しょうすい)し言葉を失った大人たちの中で、異様に元気な子供たちがいた。その無軌道なエネルギーに、彼はとことん付き合ったのである。      
              
「何もできなかった!」

 被災地で何を感じたか、上野君に聞いてみた。彼は言う。①「何もできなかった」、②「時間が止まっていた」、③「子供が異様に元気だった」、と。それは、大災害の大きさと深さを目の前にした人間の、偽(いつわ)らざる心境といえよう。
学校のグランドは駐車場と化した。校門そばに残ったわずかなスペース。子供たちは、そこにあるもらいもののおもちゃの山で、なすすべもなく遊んでいた。

大災害で"流された"被災地の「生活」と「生きる意味」。"流されなかった"子供たちの「エネルギー」と「明るさ」。
全国から、多くのボランティアがかけつけた。しかし、その熱い思いとは裏腹に、得たものは、無力感と沈鬱(ちんうつ)なる静止した時間だったのだろうか。  
多くの明法生やOB、教職員も、震災後の活動にかかわった。また、震災時の本校生徒、教職員、保護者の方々の感動的な対応も忘れてはならない。そのすべてをここに語ることはできないが、いくつかその姿を振り返ることで、明法の"絆"を検証していきたい。 <その2>へ続く
(文責:教頭 早乙女)





 
 


【明法散歩道(校長・教頭ブログ)第5回】

女子も参加! 明法杯"少年"サッカー親睦会  第40回大会 開かれる!

 11月20日(日)と23日(水)の2日間、「明法杯少年サッカー親睦会」が本校グランドで開かれました。この大会は、本校の広々とした敷地を地域の方にも有効活用していただくために、明法サッカー部のインターハイ出場(昭和60年)を記念し、翌年の昭和47年から開催されてきたものです。今年で40回目。過去39回の大会では、地元の東村山市だけではなく、多摩地区の数多くの学校が参加し、小金井、清瀬、小平、東久留米からも優勝校が出ています。
  

5年生チーム健闘、ミニなでしこも

 今年は、東村山市内の全小学校を含む17校が参加し、熱戦が繰り広げられました。2日間の激戦を勝ち抜き優勝したのは、東村山市立秋津小学校。全試合を通じ、群を抜く強さでした。また、決勝まですすみ大いに健闘したのは、5年生チームの回田(めぐりた)小。よく頑張りましたね。その他の学校も皆、フェアプレーに徹し、真剣勝負のすばらしい試合を見せてくれました。
近年は、女子選手の参加も増え、その活躍が目立っています。なでしこジャパンの影響でしょうか。そろそろ"少年"サッカー大会の名称変更も考えていかねばならないでしょう。


日本でたった5名の国際審判員(主審)に! 飯田淳平氏(本校OB)

 昨年まで明法杯サッカーで、子供達に主審の笛を吹いていた、本校OB(前体育科講師)の飯田淳平氏。何と、今春、FIFA認定の国際審判員に、弱冠29歳で選ばれました。日本の現役の審判員(主審)ではたったの5名、歴代でも11名しかいません。現在、日本サッカー協会のPR(プロフェッショナル レフリー)としてJリーグの審判や、国際試合もこなしています。飯田氏曰く、「国際試合では言葉がうまく伝わらず、選手とコミュニケーションがとれなかったり、グランドがでこぼこだったり、観客から物を投げ込まれたりと、日本では考えられないことを経験しました。審判の責任の大きさ、重さを改めて実感しています。」


リスペクト
 サッカーの"正義"を貫くのが審判。正しいジャッジ無くして、感動的な試合もありません。明法杯サッカーで互いを尊重し、"リスペクト"する意義を説き続けてきた飯田さん。
明法のグランドで子供達へ笛いていた"正義の笛"が、今、世界にこだましています。
(文責:教頭 早乙女)



 
 


【明法散歩道(校長・教頭ブログ)第4回】

 11月2日(水)、スポーツ大会の開会式が本校講堂で行われた。冒頭、生徒会長の挨拶があった。「待ちに待ったスポーツ大会。天気もいい。みんなで盛り上げ、目一杯がんばろう!

 でも、けがをしないように。湿布はいらない。俺たちのスポーツマンシップを貼ろう!」

 いつもパワー全開の馬場会長(高2、野球部)、今日はどうにか的を射たらしい。司会の相川副会長(高2、野球部)も思わず苦笑。明法らしいさわやかな空気が講堂全体に広がった。
明法の学校行事は、ほとんど中学・高校一緒に行われるが、このスポーツ大会は別だ。先週は中学の大会があり、今日は高校の大会である(中学生は学力テストを行っている)。種目は、サッカー、ソフト、バスケットで、クラス対抗で競う。

 明法のスポーツ大会には細かいルールはないが、ひとつだけ厳しい"掟"があった。それは、「反則は負け」である。サッカーで一番厳しいのはレッドカードで選手退場だが、明法では、選手の不正行為は、チーム全体の敗北を意味する。

 審判を始め、HR委員会を中心とした、生徒会が主体で取り組む。受験を控えた3年生(46期生)も、この日は真剣だ。5月の体育祭で健闘した3年生も、この時期は体力が落ちている。しかし、気持は負けていない。優勝こそ逃したものの、2位、3位を確保し、意地を見せた。

 閉会式では、川窪HR委員長(高2、バドミントン部)から「みんな最後までよく戦い、力を出し切りました。大会を支え、準備をしてくれた人たちにも感謝します・・・・」とのメッセージ。

 閉会式が終わったのは4時半。グランドは、すでに灰色のベールをまとい始めていた。やがて、生徒もいなくなり静寂があたり一面を支配する。芭蕉の「兵(つわもの)どもが夢のあと」というのだろうか。ひんやりとした秋色の空気が心地よい。

 今年、最後の3年生を送り出す担任の児玉先生。ポケットに両手を突っ込みながら、静かに、そしてやさしく生徒を見つめていた。
                       
(文責:教頭 早乙女)




  
  


【明法散歩道(校長・教頭ブログ)第3回】

伝統の黒の学生服が交錯する、我が明法キャンパス。漂う色合いは、男子校を象徴するモノトーン。
しかし2年前、その彩りに大きな変化が起きた。
"花と緑のボランティア"、通称"花ボラ"による花壇の登場である。

父母の会のホームページには、次のメッセージが記されていた。『校門をくぐるとそこには、創立(1964年)当初から幾多の風雪に耐え、明法生を見守り続けているケヤキの大木があります。

 "男子校にこそ彩りを!"

春夏秋冬の季節感溢れる草花を、中庭の花壇にアレンジすることで、気分が冴えない時の登校時、クラブ活動で汗を流してグロッキー状態で下校する時、また、思いどおりにならずにフラストレーションがたまった時のために・・・・。大地に根ざして美しく、黙々と咲き誇る花を見ることで「明日があるさ!」「また明日考えよう!」など、理屈ではないほっと一息のエリアを造形しようと、学校の許可を得て、平成21年9月に父母の会の傘下に誕生したボランティア活動です。

年度当初にボランティアのメンバーを募集し、年間の活動計画を立て、メンバーが協力して定期的に花壇の整備、花の購入及び花の植え替えなどを行っています。また、ルーティーンワークとして時間の許す範囲内で、メンバーが水やりや花つみなどを行っています。各学期とも、メンバーで茶話会などを開催し、親睦を深めながら楽しく活動しています。』(父母の会会長)

「父母の会」とは、公立学校のPTAとは異なり、保護者が独自に活動を行い、陰ながら学校を支えて下さる"大人の"組織である。堅苦しい議論よりも、微笑みをつつんだ行動を優先する、豊かで優しい活動体でもある。文化祭では、コーラス、展示、豚汁作り、バザー等に大勢の方々が関わり、その収益は、すべて生徒会に寄贈して下さっている。また、全学年にわたって学年懇親会を設け、情報交換を通じて、明法教育への理解や支援をいただいている。

昭和50年(1975年)、創立11年目に、能狂言では世界的な学者である表(おもて)章(あきら)氏を中心に、父母の会は発足した。以後、明法教育への熱い思いは、今なお、連綿と受け継がれている。この間、父母の会には、竹本幹夫氏(坪内逍遙記念早大演劇博物館長)やジャズピアニストの山下洋輔氏をはじめ、錚々たる識者も名をつらねた。

玄関前の彩りは、明法の"心の彩り"でもある。生徒の心に、伸びやかな香りが漂うとき、"花ボラ"というオアシスを支える親心に、思いを馳せてみるのも良いのではないか。しばし目を閉じ、深呼吸をしながら・・・・。 
(文責:教頭 早乙女)






【明法散歩道(校長・教頭ブログ)第2回】


~明法散歩道(校長・教頭ブログ)第2回~
 【2つの説明会、大きな共通点が・・・】

 10月8日の土曜日。今日は、小学生対象の「中学説明会&部活体験会」、そして若い社会人、学生対象の、明法教員「採用説明会」が開催された。この2つには、大きな共通点があった。

「部活体験会」。93名の子供たちは、保護者とともに講堂に集まり、中学説明会後、元気にグランドや体育館、理科棟に散って行った。印象的だったのは、けっして説明会では見られぬ小学生の溌溂とした表情と、案内する明法生たちの優しく誇りに満ちた姿であった。
 
 サッカー、野球、テニス、バスケット、バドミントン、バレー、棒術、剣道、科学、吹奏楽などの部活の先輩たち。科学部では、10月2日の文化祭が終わってすぐに、トランジスタ回路の実験教材作成に取り掛かっていた。どうしたら小学生に楽しんでもらえるか、どう説明したらわかってもらえるか。中学生が互いに知恵を出し合い、ときに高校生のアドバイスを受けながら、準備を進めていった。他の部活も同様である。
 
 昨日まで、宿題提出で先生に絞られていた生徒も、体験会のこのときは、自信に満ち、妙に大人びて頼もしく見えたのは、私だけであろうか。
 
 「採用説明会」。40名の大学生や若い社会人が、本校の大会議室に集まった。来春、定年で退職する先生の後任を決める採用試験が、10月後半に行われる。その試験前の説明会である。
熱心にメモを取りながら、校長の話を真剣に聞き入る若者たち。そこには、さわやかで熱い目をした青年たちがいた。この中に、来年、明法生のために一緒に汗をかき、頭を使い、心を燃やしてくれる人がいる。

 説明会終了後、参加者の一人から質問があった。「明法が目指す、"本物に触れる教育"とは何ですか?」。それに対し、大谷校長が応える。
「勉強は、教科書だけでは身に付きません。体で感じ試行錯誤を繰り返して初めて新しい学びと出会えます。そういう意味で、明法では創立以来、一貫して取り組んでいるものがあるんですよ。
音楽では、本物の楽器に全員が触れ、オーケストラ演奏を実現することで、音楽の美しさや互いに共鳴しあうすばらしさを感じ取ってもらいます。また理科では、一人3台の顕微鏡や豊富な実験設備の下、2人1組のシステムで実験、観察を行い、論理的な思考や操作を身につけ、本当のサイエンスの考え方を会得してもらいます。英語も同様。中1から高2まで、ネイティブとの会話を通じての異文化理解教育を、少人数で徹底して進めています。これらは時間がかかります。でも学びには必要な時間なんですよね」、と。

 それを尋ねた若者。得心したのか、深くうなづくと、にこやかに黙礼して去って行った。

 大きな共通点、それは、明法を見つめる子供たちや若者たちに見る、熱い視線やすがすがしい姿の存在であった。どちらも、新たな出会いに期待と不安、そしてロマンがあった。
熱心に明法を語る生徒たちや、裏方で支える教職員、保護者の方々に、深く感謝したい。
 
 くれなずむ夕日が、校舎の狭間から、木々の微妙な陰影を伝え、冷え始めた空気の中に、確かなる秋の到来を告げていた。
 (文責:教頭 早乙女)
                                         
                                         



  
  


【明法散歩道(校長・教頭ブログ)第1回】 


~明法散歩道(校長・教頭ブログ)第1回~
【正門にたなびく540枚のパッチワーク -クラスを越えるサークル制、40有余年の歴史 ここにあり】

 10月1日(土)、2日(日)の2日間、本校の文化祭"明法祭"が終わった。

 正門前にたなびく540枚の"布きれ"たち。来校者を心より歓迎するべく、生徒一人ひとりの思いが、2ヶ月の歳月を経て、一つ一つのパッチワークとして結実した(写真参照)。

 テーマは"No Fes,No Life"(祭なくして人生なし)。果たして目的は、成就したであろうか。お客様に喜んでいただけたであろうか。

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 "明法散歩道" 。このコーナーは、明法の学園生活を逍遥(しょうよう)し、生徒のきらめく断片を伝えていきたい、との思いから、大谷泰造(校長)と早乙女勤(教頭)が、ランダムに、そして不定期に綴(つづ)るブログです。明法の断片を垣間見つつ、少しでも熱き明法を感じていただければ幸いです。

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 本校の文化祭は、昭和44年、「明法祭」と改名し、爾来(じらい)、サークル制が続いています。サークル制とは、クラスを越えた企画の枠組みです。中学生はクラス参加の形態を取っていますが、高校生は、文化祭で取り組みたい企画を、クラスを越えて自由に考え、その企画に賛同する生徒が自由に集まり、"必死に"取り組む制度です。

 高校から入った生徒も、中学から上がった生徒も、クラスの枠に固定されることなく、共に助け合い、明法生としての絆(きずな)を保ち、これを40有余年続けているのです。

 学校パンフレットにはない、明法の大きな特色のひとつでしょうか。明法散歩道にたたずみ、ふと、諸先輩方の営みを、振り返ってみました。  
 (文責:教頭 早乙女)





  
  


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