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明法ニュース

【明法散歩道】2016年8月号

 1学期終業式後の7月21日、毎年恒例の中学2年生によるFW(フィールドワーク)が行われた。3クラスのうち2クラスは伊豆大島、1クラス(GE生)は隠岐へ向かった。いずれも様々な体験学習に取り組み、それぞれ成果をあげた。今回、私(筆者)は、引率に立ち会った隠岐について話をさせていただく。

隠岐(おき)の島(島根県)での学習体験

 隠岐での学習体験は、GE(グローバル・エンデバーズ)生の取組みで、隠岐海士町(あまちょう)の"I(アイ)ターン"(※注)他を学ぶ目的で始まり、今年で2回目になる。 初日(7/21木)は、羽田から一路米子(よなご)空港にいき、境港に到着。水木しげるロードを散策したあと、フェリーにて隠岐を目指し出航、約2時間半の船旅を経て、島前(どうぜん)の菱(ひし)浦(うら)港に到着した。その後、海士町にある隠岐國(おきのくに)学習センターを訪問。このあと3日間の特訓が始まったのである。 ※海士(あま)町は、"Iターン"(都会出身者が地方に移り、定住すること。Jターンとは異なる)の町として有名。高齢化・過疎化が進む中、2002年以降、山内道雄町長が大胆な行政改革と産業創出策を提案し、町を復興させた。その中に、一流企業を退職し、夢を抱いて離島で起業、未来をつくる多くの青年たちがいた。「巡(めぐり)の環(わ)」や「隠岐國学習センター」を支える人たちもそうである。

失敗おめでとう

  セミナーの冒頭、学習センター長の豊田庄吾氏は、隠岐でものを考える姿勢として、次の3つを指摘した。 ① 失敗から学ぶ「失敗おめでとう」、②見えないものに目を向ける、③つながりを意識する そして、課題"海士町での新しい仕事を提案せよ"を明法生に課した。初日のセミナー終了後、生徒たちは、民宿"但馬(たじま)屋"に泊まり、地元の新鮮野菜と採(と)れたての魚に舌鼓(したつづみ)を打った。

新しい凍結技術CAS(Cells Alive System) で"干しなまこ"を起業

宮崎雅也氏の干しなまこの講義.JPG 2日目。午前中は、学習センターでIターンの人たちによる講義と質疑応答。最初の講師は、離島でのハンディを克服する為、新しい凍結技術CASを導入し、干しなまこ加工を10年かけて起業した宮崎雅也氏。次に海士町役場の方で、地方創生戦略プロジェクト事務局長の濱中香理氏。最後に、隠岐の観光の取組みについて「島ファクトリー」代表の青山敦士氏の話をいただいた。

ないものはない

 3つの講義に共通したものは、海士町のスローガン「ないものはない」であった。意味するものは、①都会のものは何もない、②大事なことはすべてここにある。離島である海士町は都会のように便利ではなく、モノも豊富ではない。一方、自然や郷土の恵みは潤沢。暮らすために必要なものは充分ある。『ないものはない』は、島らしい生き方や魅力、個性を表現する言葉、考え方であった。

グループ行動、島巡り

ムラーさんと開墾畑.JPG各班の発表.JPG 2日目の午後は、4班に分かれてのグループ行動、課題"海士町での新しい仕事を提案せよ"解決のための島巡り、村探索であった。各班とも指導者が付いた。私が随行した班には、文科省派遣の地域魅力化コーディネーター中川覚敬氏が付き、指導していただいた。 グループ行動で遭遇したのがドイツ人のムラーさん。海士町出身の奥様と日本で出会い、隠岐へ移住。たった1人で農地を開墾し、昨年から83羽の養鶏にも取り組み始めた。生徒の感想に「ムラーさんと出会ったとき、卵を通じて、僕たちとムラーさんとがつながっているという事を強く感じました。・・・」があった。

ウォータースライダーとウニの染物

 2日目の夕方、センターに戻り、課題について検討に入った。各班、様々な案が出てきた。巨大ウォータースライダーをつくり、隠岐体験ツアーを組む(テーマパーク、観光化)。ウニ殻を使った乾燥剤を製造、ウニの染物(隠岐ならではの色)をつくる・・・・。 班ごとに中間報告をまとめ、豊田センター長や他の指導者から、問題点の指摘とアドバイスをいただいた。特に豊田センター長からは、検討に当たっての次の留意点が示された。 ①論理性、②新規性、③三方よし(売手、買手が共に満足し、社会貢献にもなる)の仕事。

 3日目(7/23土)の本番発表では、前日の指導を生かし、各班、模造紙にまとめ、発表がおこなわれた。

キンニャモニャ踊り

  2日目の夜、民宿"但馬屋"では明法生のために、女将(おかみ)さんと先代の女将さんによる隠岐の踊りが披露された。特に2個のしゃもじを使ったキンニャモニャ(※注)踊りは圧巻でした!ちなみに三味線は、宮崎さん(Iターンで干しなまこの開発を手がけた方。2日目の講師)である。 ※注:隠岐民謡で菱浦港の機織(はたお)り唄。キンニャモニャの意味は定かではない。

涙の別れ

 宿の女将さんの踊り.JPG隠岐との別れ.JPG 3日目の最終発表が終わり、午後、菱浦港を出港した。お世話になった学習センターの方々と紙テープでつながる生徒たち。そのテープをしっかり握り締め、いつまでも離さずにいた。汽笛が鳴る。3日間の映像が、次第に霞(かす)んでいく。そこには、別れをいつまでも惜しむ生徒たちと、影ながらそっと涙を拭(ぬぐ)う先生がいた。

※4日目は出雲大社、松江城を見学。そして無事、帰路に着いた。   

               ああああああああああああ(文責:教頭 早乙女 勤)

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