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【進路】3/20卒業生から話を聞く会

学校生活

 3月20日(金)に中学2年生・中学3年生向けに卒業したばかりの高校3年生が、これからの中学生活・高校生活に向けたアドバイスをしてくれました。今回が初めての企画です。

 1人目はこの春から体育系の大学に進む卒業生です。先輩の言葉一つひとつに、中学生たちは熱心に耳を傾けていました。以下、アドバイスの内容を簡単にまとめます。

[中2から中3(中3から高1)の春にかけてやっておくべきこと]
 私は、この時期は部活ばかりをしていましたが、中学の学習内容を徹底して見直しておくべきであったと後悔しています。なぜならば、高校に入ってから中学の基礎がなっていないと、必ず、高校の定期試験で大変な思いをします。これが原因で、受験勉強どころではなくなってしまうという最悪なパターンに陥ってしまいます。

[部活も授業もしっかりやってほしい]
 文武両道の面からも春休み中から高校の部活に参加し、4月からの新高校生活の環境を整えることも大切なことです。今から、高校での授業にしっかり集中するための準備を始めてください。なぜなら、大学にはAO入試など、様々な入試があります。そのために高1からの成績は良いことに越したことはないのです。つまり、高1の春休みからすでに大学受験は始まっているということがいえると思います。

[早い段階から将来のヴィジョンを持つこと]
私の場合、高1ぐらいから将来何をやりたいかの大まかなヴィジョンがあったので、高3になってからの進路選択に迷いはなかったです。今のうちから将来について真剣に考える機会を持ってもらいたい。

 続いてアドバイスをしてくれた先輩もこの春から大学生になる卒業生です。この先輩は中2・中3の春休みに明法中出身者なら必ず通らなければならない問題の解決法を、自身の体験談を踏まえて明法中の後輩たちにわかりやすく説明してくれました。

[来年、高校1年になるにあたって]
 私は、中3から高1の春休みが一番中途半端な感じがして、何をすべきかと思って、もやもやした日々を過ごしていたように思えます。4月からの新しい学校生活への不安や期待など、いろいろな感情が入り乱れた時期を過ごしました。このことは、一般入試を経験して、大きな達成感に浸って中3から高1の春を過ごした人たちには、理解できないことだとだとは思います。

[君の目の前に、2つの山があるとして・・・]
春休み中のもやもやは高1になったからも続く可能性があります。なぜなら、高1は大学受験もまだまだ時間があるからです。そこで、この時間を利用して、将来自分が何をしたいかについて考える機会を持たなければならない。
例えば、みんなの目の前にAとBという山があったとして、Aは山頂まで、簡単な山道が続き、時間をかけずに登ることが出来るので、たくさんの人がA山に登りたがる。Bは山頂まで険しい山道が続き、滑落する恐れがある。さらに、標高が高いので、高さに体を慣らしながら行かないと高山病になる恐れがある。ゆっくり一歩いっぽ確実に登らなければいけないので、時間がかかる。だから、ほとんどの人はB山には登りたがらない。
君ならどちらの山に登るだろうか。現実には、B山の方を選んだ人の方が、A山を選んだ人よりも早く山頂にたどり着くことが多のです。なぜならば、A山は登りやすいので、狭い登山道にたくさんの人が押し寄せて、山頂まで渋滞を引き起こしてしまうのです。さらに、渋滞の登山道を上ることで余計な体力を消耗するし、時間がかかれば暗くなって、簡単な山道でさえも、滑落の危険性は増えます。
私は、この話は将来の進路を決定する上で、君たちにはこの話しを忘れて欲しくないのです。早い段階で、より困難な道を選んだ者の方が将来の夢を実現しやすいことをよく覚えていてください。つまり、高3からだと遅い。気づいたら、自分の選んだ簡単な山はかえって渋滞していて登れない。という後悔だけは、絶対にして欲しくないのです。ですから、最後にもう一度いいます。早い段階から、将来何をしたいかを決めて、難しい山に登り始めなさい。

 2名とも、明法中学校に入学してから6年間、部活動などを熱心に頑張り、充実した学校生活を送った卒業生です。中だるみしがちな中学2年生・3年生にとっては、とても貴重な体験になりました。