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【教科】「オリジナル連立方程式を作ろう!」 ~答えが1つでない課題に協力して取り組む~

教科指導

グループで互いに協力し合う.jpgオリジナルの連立方程式.jpgこんな難解な方程式も!.jpg今回は、中2数学の「連立方程式」の授業をレポートします。

学習単元のステップを仮に「1理解→2定着→3応用」の3段階に分けるとすると、ステップ2~3にあたる授業でした。授業開始直後、担当者から生徒たちに以下の課題とルールが指示されます。

<課題> 

X=2/3 ,Y=-4を解に持つ連立方程式を作成せよ。ただし、2つの式はどちらも分配法則を利用した式変形が必要なものとする。

<ルール>

① 4人1組のグループで協力して作る(10分間)

② 話し合いの仕方は自由

③ 完成したら各グループの代表が方程式を黒板に書く

指示が出されてから2~3分もすると、驚くことに、なんとほとんどの生徒が既に方程式を作成しているではないですか!その後お互いにアイデアを持ち寄り、それぞれの解法が成立するかを確認し合い、話し合いを通して発表するための式を1つに絞っていました。10分後、黒板に並んだA~D4チームの解法の中には、担当者も舌を巻くほど難解な方程式も!旧来型の数学授業では、基礎問題や応用問題を「短時間でどれだけ多く、正確に解けるか」が重要視されましたが、この日に見学した21世紀型の数学授業では、「答えが1つでない課題」に対して、批判的思考力(Critical Thinking)と創造力(Creative Thinking)を駆使してオリジナルの方程式を作成し、互いに話し合いながらチームとして発表する納得解を決めていく(Communication & Collaboration)。21世紀型教育「4つのC」全てを育成する、他教科の教員としても非常に参考になる授業を見学することができました。


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21世紀型教育、始動!.JPG21世紀型教育、始動!.JPG21世紀型教育、始動!.JPG21世紀型教育、始動!.JPG本年度より、21世紀型教育推進部を新設しました。新時代に必要な資質・能力の育成を大目標とし、次期学習指導要領や新大学入試への対応も兼ねた21世紀型教育をプロジェクトチーム主軸に教科横断的に実施していきます。それに伴い、今後はICT関連の学内インフラ整備も順次進めて参ります。

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