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【明法散歩道】2016年9月号

明法散歩道

め・い・ほ・う

 9月9日から3週間、6名の卒業生が教育実習に取り組んだ。 臨時全校集会で、実習生代表が挨拶した。短いスピーチだったが、最後の言葉は特に印象的であった。 「私たちは、"め・い・ほ・う"精神で取り組みます。すなわち"め"いっぱいがんばり、"い"っしょうけんめいがんばる。そして"ほ"んきでがんばります! 最後に、"う"んと努力します」と。気合の入った実習生の言葉!会場は大いに沸いた。

実習生の授業(高2英語:長文読解).JPG 実習生は3年前に卒業した47期生が中心で、最年長は44期生。教科は、数学が2名で、国語、理科、英語、情報が各1名である。皆、熱心に取り組んでいた。  

研究授業

 いくつかの実習生の授業を見学した。

① 高2生の英語長文読解授業では、薬を直接体内に投与できる、埋め込み式無線制御装置の医療問題がテーマであった。マイクロチップを体内に埋め込み、長期間の投薬と注射の回避を可能にする医療技術。実習生は、一つ一つの構文を丁寧に解きほぐしながら、英文の背後に横たわる重いテーマに必死に食らいついていた。真剣に話を聞く生徒のまなざしが印象的であった。

実習生の授業(中1理科:光合成).JPG② 中1生の理科、植物の呼吸と光合成の授業であった。冒頭、前回の復習を兼ねて、いきなりの実験。生徒を教卓前に集め、オオカナダモを入れたペットボトルに線香を入れる。大きく火がともると生徒から歓声が沸いた。ペットボトルの中で、オオカナダモによる光合成が行われたことがわかる。長時間かけた準備が報われた瞬間でもあった。

③ 高1生の数学、n進法を学ぶ授業。位取り記数法の観点から10進法を見直し、2進法その他の記数法を勉強する。何気な く無意識に使っていた10進法。位取り記数法の考え方で捉え直してみると、その先に拡張されたn進法の世界が見えてくる。計算テクニックを教えるのはむずかしいことではない。しかし、記数法の基本概念とその意義を伝えるのは大変である。必死に声を張り上げ説明する姿に、実習生の苦労と葛藤を見た。

"人を育てる"困難を学ぶ  

教育実習生が学ぶのは、授業だけではない。HRや部活指導も担当者について学んでいくのである。明法生は優しく、思いやりもあるので、実習生にとっては比較的やりやすいかもしれない。実際の現場では、様々な困難に遭遇する。生徒指導の大変な学校だとなおさらであろう。 "人を育てる"ということは、大変な作業、営みである。生半可な覚悟ではできない。明法での学びは、あくまでスタートに過ぎず、試練はこれからであること。実習生たちは、肝に銘じて取り組んで欲しい。  夜8時過ぎ、職員室のゴミ箱を整理し、笑顔で挨拶していく実習生たち。暮れゆく秋の気配の中、彼らの情熱とパワーを感じ、あらためて感謝した瞬間だった。 (文責:教頭 早乙女 勤)