明法ニュース 教科指導

中3サイエンスラボの観察授業報告②

教科指導

 解剖シリーズを進めるにつれ、まず、生徒諸君の要領・技術がアップしてきたのを感じます。が、それだけでなく、実験授業自体の流れがよりスムーズになってきました。
 生徒はチャイム前に早めに理科棟講義室に来て、プリントを手に取り予習をはじめます。なので開始のチャイムが鳴る頃には、もう、「今回の見所」的な私の説明を熱心に聞いてくれています。そして約10分ほど経過した所で、実験室に移動します。実験室で実際の材料を前に、更に最初の手順を確認したら、いよいよ解剖をスタート。ある程度理解したことをもとに、各自がサッと実戦に移る姿は気持ちの良いものです。以降生徒は、「臭い!」とか言いながらも、目の前の生材料に立ち向かい続けます。実験途中の追加説明も聞きながら、より細かい観察に生かしていきます。
 このような雰囲気の定着は、指導側としては大変嬉しいものです。通常の理科授業の実験と違い、実験ラボだからこそ、シリーズとして系統的な生体解剖をすることができました。生徒諸君は命を扱う実験の意味を理解し、緊張感の中で、理科実験そのものへの心構えを成長させたてくれたのだと思っています。

  さて、1回目報告の繰り返しになりますが、1学期のJ3ラボは週1で9~10回分計画され(→下記)、実際に行われ、間もなく完了するところです。2学期は各クラスの前後半を交代して、ほぼ同様のプログラムを行います。

  パスツールピペットの作成(2時間)→使い方レッスン+池の微生物の検鏡(2~3)
  →アカムシの解剖&だ腺染色体の観察(1) →解剖シリーズ[ハマグリ(1)→イカ(1)→エビ(1)→魚類(1)]

 それでは、1回目同様、実験の様子を一部(撮影の余裕があったものだけ)、写真を添えてお知らせします。

  ◆エビ(節足動物)の解剖   

DSC01023.JPG  なんと今回は、生けす状態で仕入れられた(→すごい!予想外!)、生きた「クルマエビ」を使いました。色鮮やかなエビの姿に歓声が上がるのは良いが、解剖するにはちょっとキツイ!。そこで柄付き針で心臓を刺しまくって破壊し、動きを鈍らせてから生徒に配布しました。それでも動き続ける個体もあって、跳ね上がるハプニングも・・・・。

  

 

◆アジの解剖

                                                                                                                               DSC01010.JPGDSC01024.JPGDSC01031.JPG  

 

 

 

 

 なかなか写真を撮る余裕が無くて、すみません。この回から、実験は書画カメラで見本の画像をライブ投影しながら進めることができるようになりました(→だから先生はかえって忙しい・・・・)。写真は、硬骨魚の持つ4対のエラを見事に取り出し自慢げに見せてくれた生徒や、チャイムが鳴っても観察を止められない生徒たちの様子です。

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報告①はこちらからご覧いただけます。

明法は理科実験に力を入れています。こちらでご紹介していますので、ぜひご覧ください。