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【入学式】入学式での校長式辞の要旨を掲載しました

学校生活

入学式(4/9)での校長式辞(一部省略)を紹介させていただきます

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 満開の桜、そしてケヤキの芽吹きとその根元を彩る花々は、まさに躍動する春の景色、新鮮な伊吹を感じさせます。この輝かしい春の日に、宗教法人霊友会理事・高橋 明 様はじめ多くの来賓の皆様、さらに保護者の皆様にご来臨いただき、ここに第48回入学式を挙行できますことは、私たち教職員、在校生にとりまして、誠に大きな喜びでございます。

 ただ今、入学を許可しました中学生97名、高校生132名、あわせて、229名の新入生の諸君、入学おめでとう。入学を心より歓迎いたします。諸君の入学に至るまでの努力を称え、また、その努力を支え励まし続けていただいた保護者の皆様、学校や塾など関係者の方々に、厚くお礼とお祝いを申し上げます。

 さて、3月11日に起きた悪夢のような東日本大震災では未曾有の被害が起きてしまいました。多くの方が亡くなり、行方不明となり、そして被災されました。心からの哀悼とお見舞いを申し上げたいと思います。また、原子力発電所の事故の解決は未だ不明で、不安に包まれています。地震による被害は、産業・経済に止まらず、人の心に大きな傷を残すこととなりました。まさに日本は未曾有の困難に直面しております。

 このような状況ですが、建学の精神「この世に生を受けたことに感謝し、知性を磨き、良い習慣を身につけ、社会のため、国家のため、人類のために役立ち、世界平和に貢献する」は、この日本の困難を乗り切っていくための哲学・生き方を示しているのではないかと思います。将来に希望を託して日々の一歩一歩を大切にして行こうではありませんか。

 中学生・高校生の時代は人生観の基礎を培う大切な時期、生き生きと楽しく生活し、学習に励み、体を鍛え、友情を培って、人生の基盤を確立して、社会に貢献できる人に育ってください。
 
 一昨日7日の読売新聞朝刊の多摩板に、本校科学部の活躍が載っておりました。内容は、地震の被災地の為に作製した「ソーラーパネルによる携帯電話充電器」についてです。被災地を報道するテレビを見ながら、自分たちで何か役に立てないかと考えて作製したそうです。昨日、救援物資を送るトラックにて被災地に搬送されました。誠に素晴らしい行動だったと思います。募金も大切ですが、知恵と技術で被災地への支援を果たしたといえます。我々一人ひとりも、身近なところから節電などをし、日本の立ち直りに協力しましょう。

 本日から明法生活をスタートする諸君に、3つのことを要望します。

 一つ目は、「よき習慣を身につける」ということです。習慣は第二の天性ともいわれており、人生を左右することさえあります。よき習慣とは、生活の基本で、「時を守り、場を清め、礼を正す」ことです。

 二つ目は、「思いやり」をもつことです。思いやりによりお互いに助け合う友達の輪ができます。そして思いやりは行動のエネルギーにもなります。思いやり・思われる、何でも話し合える友達を見つけてください。友達は何にも代え難い一生の宝となります。 

 三つ目は、「やればできる」という自信をつけてください。学習・部活・委員会などに積極的に参加し、いろいろな問題の解決に努力する。その中で根気が養われ、本当の達成感を味わい、生きていく上での自信につながります。困難無きところに進歩無しです。

  諸君には、よき習慣を身につけること、思いやりをもつこと、やればできるという自信を持つこと、について要望しました。

 どうか、自分自身で一歩一歩確実に努力を続ける明法生活にしてください。また、悩んだり苦しんだりしたときは、是非とも誰でもいいから相談してください。 

 最後になりますが、保護者の皆様にお願いがございます。
 本日から、保護者の皆様と我々教職員は分担して、また協力して生徒諸君の教育にあたることになります。これからはご子息と共に文化や政治などについて話し合う時間を作って欲しいと思います。、指示や注意ではなく、子供の気持ちを受け止め、話し合ってください。子供をよく観察して、子供の良いところを沢山言えるようにしてください。
 
 また、保護者の皆様と我々教職員との信頼関係が必要です。何かございましたら学校にご連絡をいただきたいと思います。
 
 終わりに、新入生諸君の楽しく充実した明法生活を願って式辞といたします。

 
 平成23年4月9日
明法中学・高等学校
 校長 大谷泰造