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【冬の社会科見学】「模擬裁判体験と裁判の傍聴」を実施しました

学校生活
恒例の社会科見学が冬休みに実施されました。 


 長期休業中に毎回実施している社会科特別講習(中3から高2対象)ですが、今回は前回に引き続き、裁判員制度開始にあわせて、裁判の傍聴をセットにした裁判関係の講習を行いました。

 前回は裁判・裁判員制度に関する講義を行いましたが、今回は模擬裁判を実施しました。ある架空の刑事事件を材料にシナリオにもとづき、裁判長役、検事役、弁護士役、被告人役、証人役などの配役を決めて、模擬裁判を実施しました。役に選ばれた生徒はシナリオに沿って迫真の演技をしてくれました。

 今回扱った架空の刑事事件は強盗傷害事件ですが、目撃情報がないなど確実な証拠がない状態での審理が設定されているため、最初の評決では多くが有罪としたところが、みんなで話し合ううちに2回目・3回目の評決では逆に無罪(有罪にはできない)という判断が多くなりました。

 生徒たちはこの模擬裁判を通じて、物事を証拠に基づき、合理的に考える思考方法、そして裁判における人権の問題などを学んでくれたと感じています。

 このような模擬裁判を行ったうえで刑事裁判の傍聴(東京地裁・立川支部)に行ったため、ある程度の基礎知識のもとに裁判を主体的に傍聴できたと感じています。

 これからもこの特別講習を通じて、社会や物事を批判的・合理的に見る目を育てていきたいと考えています。