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【修学旅行】沖縄修学旅行を終えて(6/23~6/27) 生徒からの寄稿

学校生活
「Destination 沖縄」

 沖縄はやはり俺の期待を裏切らなかった。見るもののほとんどに、本州にはない、所謂「オキナワ風」の景色が広がっていた。
 テレビや雑誌では何度となく見た海の青さも、リアルもんではワケが違う。本州ではあまり見られない珍しい草や植物も多かったが、この島ではそれらはみなあたりまえのように生えていて、また、育てられていた。
 土地の風貌、人々の話し声、食べ物や花のにおい。視覚、聴覚、嗅覚がすりかえられたような気分になる。遠い場所へ来た時は、いつでもそんなカンジがするが、この島では、それが一層はっきりと感じられた。
 しかし、晴ればかりが続かなかったように、沖縄はいいことばかりではなかったようだ。
 沖縄戦体験者の話は、何年経っても色あせることのない、生々しい記憶を語っていた。米軍基地のすぐ近くに人家があり、いつも危険と隣合わせの住民のことを考えると感慨深い。本州にいると分からないような裏の事情が、この島では露骨な程さらけ出されていた。
 そんなこんなで待ちに待った修学旅行は夢のように過ぎていったのでした。



「5日間の思い出」

 僕は沖縄には幼少の頃より幾度となく家族と旅行で行っていましたが、こんなにも楽しかった沖縄は初めてでした。初めて行った場所はもとより、何度も行った場所も、とても新鮮で仲間との旅行がとても素晴らしいものだと実感できました。でも、楽しいだけでなく、平和について確認することもでき、新たに学習することもできました。ひめゆり学徒隊の方にお話を聞いた時に記憶に残った言葉があります。「戦争は天災ではない。人為的なものなんだ。」とその人は言っていました。戦争を知らない僕の心にも、その言葉の何かがひっかかりました。沖縄から帰ってきて数日がたった今でも、ふとその言葉を思い出します。もう一つ思い出すのは海でした。見渡すかぎりに広がる青い海は、見た瞬間から目に焼きついて、海と思うと沖縄の海を思い出します。とてもキレイで、鮮やかな青色でした。伊江島に行った時は、あいにく雨が降っていたのでキレイではなかったですね。しかし、沖縄は素晴らしかったです。今では、伊江島の体験も、5日間行動を共にした友人達も、忘れられない思い出になりました。最高の5日間でした。



「沖縄修学旅行」

 沖縄は、まだ6月下旬なのに真夏のような気温でした。沖縄の天気予報はほとんど雨か曇りの予報でした。しかし、曇りといっても所々太陽の光が差し込んでいて、ながめがとても良いものでした。初日に限っては、雲一つない真っ青な空が広がっていました。
 初日は、首里城などの沖縄文化を学習し、2日目は、ひめゆり平和祈念資料館、糸数壕などの沖縄戦について学習し、糸数壕は、別名「ガマ」と呼ばれ、洞窟内で負傷した軍人を治療したり、地元の人の防空壕でもありました。今回はそのガマに入り、戦争がどれだけひどいものだったのか、みんなそれぞれが自分の肌で感じる事が出来たと思います。3日目はタクシー研修でそれぞれが行きたい場所へ行きました。4日目は伊江島に日帰りステイ体験をやらせてもらい、島の人の温かさが、とても心に残ってます。最終日は、ランチクルーズをして昼食を終えて高2のバンドメンバー達が演奏した時は、修学旅行最後にふさわしいぐらいの盛り上がりでした。
 この修学旅行で色々な事をみんな学ぶ事が出来たと思うので、良い旅行だと思いました。



「最高の思い出に」

 雲一つない青空に照りつける南国の陽射しの沖縄、と言える天気にはあまり恵まれなかったものでしたが、そんな事なんか気にもとめず、終始笑顔でいっぱいの、明るく楽しい修学旅行でした。
 慌ただしく荷造りをしている時は"4泊5日は長いかも"と思っていたが、いざ沖縄に着くと、事前学習では学ぶことの出来ない生の沖縄があふれており、また、クラスの皆と全力で沖縄を楽しんでいると、最終日を迎えるのが本当に残念で、心から"帰りたくない!!"と思ってしまうほどでした。
 しかし、ただ楽しむだけではなく、沖縄の陰の部分、戦争問題にも真剣に取り組み、講話を静聴していた姿、証言録を時間の許す限り読んでいた姿は、一人一人がこの問題に対して考え、向き合っているのだと感じられました。
 今回の修学旅行に対する思いは皆違うと思います。しかし、45期生の皆がいたから、笑って沖縄と別れることができたことは言えると思います。
 最初で最後の修学旅行。皆にとって忘れられない、最高に楽しい思い出になったと思います。



「高2修学旅行」  担当教諭 相良祐典

 6月23日から4泊5日の日程で、沖縄への修学旅行に行ってきました。
 この旅行の4日目は伊江島に行き、各家庭でのホームステイです。旅の中で人との触れ合いというのは、大きな想い出となるものです。
 生徒が各家庭のところへ行った後、私は島の中を自分の足で走って回りました。しかし、途中であいにくの雨模様となり、遠くで雷の音までする始末。すると、軽トラックに乗った現地の方が、雨に濡れた私を見かねて乗せてくれました。期せずして、生徒のみならず私も島の人との触れ合いを体験しました。
 伊江島は小さな島なので、私を見て島の外の人だとすぐにわかったそうです。そんな見ず知らずの人に対し、親切にしてくれるのは東京ではなかなか体験できないことです。私自身4回目の伊江島でしたが、この島の新たな魅力を感じ取りました。
 行程全体を通じては、「これぞ沖縄」といった強い日差しの日は少なかったのは残念でしたが、生徒たちは様々な想い出を手にしたと思います。一人一人が自覚して行動していたし、各クラスの旅行委員がよく頑張り、素晴らしい旅行でした。


=== 行 程 ========================


6月22日(前日)
・大きな荷物の積み込み(講堂前)
・結団式

6月23日(初日) 歴史・文化学習の日
・集合(9:00羽田空港:若い芽のひろば)
・ANA機で那覇空港へ
・沖縄県立博物館、首里城を見学
 宿泊:沖縄レインボーホテル(那覇市)

6月24日(2日目) 平和学習の日
・平和講話
・ひめゆり平和祈念資料館、平和祈念公園、糸数壕を見学
・夜は国際通りで自由行動、
 宿泊:沖縄レインボーホテル(那覇市)

6月25日(3日目) 班別タクシー研修の日
・班別タクシー研修
 宿泊:マリンピアザオキナワ(本部町)

6月26日(4日目) 伊江島ホームステイの日
・フェリーで伊江島へ
・伊江島にて受入れ家族のもとで体験学習・島内見学
・夕食バーベキュー
・エイサー鑑賞
 宿泊:マリンピアザオキナワ(本部町)

6月27日(最終日) 帰京の日
・ナゴパイナップルパーク
・那覇港ランチクルージング
・那覇空港で解散式
・ANA機で東京羽田へ
・解散(17:20ごろ羽田空港)




首里城見学平和講話ひめゆり平和祈念資料館
国際大通り自由行動伊江島のビーチにて美ら海水族館