明法ニュース 教科指導

解剖シリーズ第4弾「カエル」 〈サイエンス・ラボ報告⑥〉

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サイエンスラボ1.JPGホタテ,アジ,エビに次いで,今回はカエル。いよいよ解剖シリーズも最後です。今回は,体長が20cmほどもある大きなウシガエルを使いました。これまでの解剖と違って,今回は生きた状態のカエルを麻酔して用います。したがって,心臓が拍動する様子なども観察することができます。
 生きたものを解剖して死なせてしまうので,今回は生徒の方も神妙な面持ちでした。「めいっぱい,勉強させていただきましょう」ということで解剖をスタートしました。

まずは,からだの正中線に沿って開腹し内臓の配置を勉強します。ヒトの内臓の配置に近いこともあり「自分たちもこの様になっているのか~」と驚きの声も・・・。そのあと,心臓の拍動のリズムを観察し,心臓だけを切り出し心臓の自動性を観察しました。その後,消化管を切り出し,消化器官のつながりを勉強しました。胃の内容物を確認してみたところ,「先生!なにかいる」との大きな声が・・・。なんとザリガニでした。さすがに野生のカエルですね。"食物連鎖"についても学習することもできました。

最後は,脊椎から出ている神経,足の皮をはいで筋肉と骨のつながりを理解しました。

最近は「残酷」だからと解剖を避ける傾向が見受けられますが,生徒の表情を見るとやってみて良かったと思います。生徒は生きたカエルと真剣に向き合い,いろいろなことを学び取ってくれたはずです。

 

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