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【修学旅行】高2生が沖縄修学旅行に行ってきました

学校生活

 高2生が4泊5日〔6月22日(火)~6月26日(土)〕で沖縄修学旅行に行ってきました。

 本校では、高1時から生徒の修学旅行委員会を立ち上げ、委員会(生徒)と教員、旅行会社が話し合いを持ちながら企画していく方式をとっています。そして、5日間を有意義に過ごすために、各日にテーマ、コンセプトをはっきりさせ、行程が企画されます。

以下がその行程です。

●1日目=(文化・歴史探訪の日)

沖縄県立博物館見学→首里城公園到着→ホテルで平和講話を聴く

●2日目=(タクシー研修の日)

班ごとに班ごとの企画に従い「タクシー研修」を実施
以下、研修の例
↓↓↓
普天間、嘉手納、東南植物楽園、座喜味アメリカンビレッジ、万座毛、玉泉洞、沖縄そば博物館、牧志公設市場、中城城跡、勝連城跡、東南植物園、玉泉洞、斎場御嶽、旧海軍司令壕、那覇市伝統工芸館(琉球ガラス作り)

「タクシー研修」終了後、「国際通り」で各班毎に夕食とお土産物を買う

●3日目=(平和学習の日)

平和の礎・平和祈念資料館→ひめゆり平和祈念資料館(ひめゆり学徒隊の手記を書写)→糸数壕→本部港フェリー乗船→伊江港着→伊江村への入村式

平和学習後、フェリーで伊江島に渡り民泊する
*民泊・・・伊江島のご家庭に宿泊させていただき、沖縄の方々やその生活などにふれあう機会を持つこと

●4日目=(離島家業体験・自然体験の日)

半日(午前中)家業体験、昼食も各民家で食べさせていただく

伊江港フェリー乗船→本部港着→海洋博公園→エイサー鑑賞・参加

●5日目=(那覇港クルーズ・帰京する日)

ナゴパイナップルパーク→那覇港ランチクルーズ→那覇空港出発→羽田空港着


===生徒たちの感想文===

(生徒A)
 僕の沖縄で最も印象に残ったことは三日目に行った伊江島での宿泊です。そこで僕達は一人のおじちゃんと仲良くなりました。名前は、上間さんといい小柄なのに力はとても強くて、強面なのにどこか優しくて、そんなおじちゃんが大好きになりました。おじちゃんの家は、民宿でとても料理が美味くて部屋も広くて風通しがよくて、とても良い宿でした。宿に着いた日の夕食後には、皆でサーターアンダギーを作りました。卵やかぼちゃ、バター、砂糖などを混ぜて、それをよくこねて丸くして揚げて作ります。最初は、全く丸く作れず形もいびつでしたが、三十個程作っていくと、だんだん手の動きも慣れ、素早く丸く作れるようになりました。もちろん味は格別。夕食を食べた後だったのに、あまりの美味さに無我夢中で食べ続けました。次の日には、海に連れて行ってくれました。沖縄の海は、エメラルドグリーン色で水は冷たく、潮はしょっぱかったです。一泊というのは本当に本当にあっという間で別れは本当に悲しくて港へ行きたくなかったです。十年後、絶対また民宿「うえま」に妻と行きたいです。

(生徒B)
「沖縄は行くと、住んでみたくなる土地だ」と以前、こんな話を聞いたことがあります。なるほど、全くそのとおりでした。
豊かな自然はもちろんのこと、県民の方々の優しさには感動しました。しかし、沖縄には戦争の痛みが生々しくも残っていて、それを思うと複雑な心境にもなります。当然ですが、自分は戦争を経験していません。辛さも、痛みも、苦しみも、悲しさも想像することしか出来ません。何と歯痒いことでしょうか。
「戦争はいけないこと」と全員が答えると思います。自分もそう答えます。しかし、それを「流れ」として答える人が殆どじゃないかと考えました。
「戦争は忘れられている」と平和講話で聞きました。「過去」として過ぎてしまっていると。そんなことはあってはなりません。忘れないためにも、話を聞いた自分たちはそれを多くの人に伝える義務があります。その上で、戦争を否定し続けなければなりません。
 そんな沖縄だからこそ、地元の人の優しさには深みがあります。だから、僕はまた沖縄に行きたいと思うのです。

(生徒C)
 高校生活最後で最大のイベントの沖縄修学旅行が終わってしまった。友達の存在のありがたさ、伊江島の人達の優しさ、戦争のむごさなどいろいろなことを経験し、感じた。沖縄での自然環境は東京では見たことのないものだったしまた違う文化にも触れることができた。「最も印象に残ったもの」はたくさんある。それでもやはり戦争の話や、糸数壕へ行ったことはとてもいい経験になった。戦争のはなしをあんなにリアルに聞いたのは初めてで、過去の人達の偉大さを改めて感じた。伊江島での民泊は大切な思い出となった。知らない人の家に泊まるというのは最初は抵抗があったが一緒にしゃべったり、笑ったりすることで本当の親子のように接してもらったので、すぐに仲良くなった。本当に楽しかった。
 この沖縄修学旅行で得たものは大きいものとなると思う。人生で最後の高校生活での仲間との旅行。これは一生に残る大切な思い出となるだろう。この沖縄修学旅行で学んだことを今後にいかせるかどうかは分からないけど、忘れることのできないものとなったのはたしかだ。

(生徒D)
 高2に進級し、この修学旅行が近づくにつれ、自分の中で沖縄に行くことを面倒に感じていました。修学旅行後に期末テストがひかえていることや、旅程の4泊5日がとても長く感じたこと、タクシー研修の行程もかなりテキトーに決めるなど、正直、関心が薄かったのです。でも、いざ沖縄に行ってみると、今では当たり前で普段は実感できていない、平和の尊さ、琉球の珍しい建物、東京では決して見られない美しい海など、どれも楽しいものだったり、深く考えさせられるものだったので、タクシー研修の行程をもっと充実したものにすべきだったと後悔しました。自分の中では、糸数壕に入ったのが一番印象的でした。行くまでは、懐中電灯や軍手は必要なのかと疑問に思っていましたが、実際に、入り口や通路は天井が低く危なかったり、ガイドの方に言われ、全員が明かりを消したら、全く光がなく、何も見えない状態となり、戦争当時ここに隠れていた人の辛さが少しでも伝わってくる気がしました。伊江島では、家の人がとても親しくしてくれたお陰で、楽しく過ごせました。家業体験ということで貝細工に挑戦しましたが、それも面白く、今では沖縄での体験すべてが有意義なものであったと僕は思います。

(生徒E)
 正直、僕はここまで沖縄が楽しい所だと思いませんでした。すごい環境が良くて、とても居心地が良かったです。1日目の首里城では写真撮影を夢中でしていたのを思い出します。2日目は、タクシー研修です。いい運転手のおじさんで良かったです。むら咲村ではサーターアンダギー作りとシーサー作りをやりました。どっちも初めての体験ですごい楽しく作れました。その日の昼食はサーターアンダギーでお腹いっぱいでした。3日目、とても印象に残ったのは伊江島への民泊です。始めは不安と緊張があったけど、とても良い家庭ですぐに馴染めました。山や海などに連れてってもらったり、ストラップ作りを教わりました。手作りのご飯もおいしかったです。4日目、短い間だったけど伊江島を去り、美ら海水族館へ行きました。たくさんの魚やイルカショーはとても興奮しました。5日目、パイナップルパークでパイナップルを食べ、ランチクルーズでは歌を聴きながら食べたりしました。清水君達のバンドはすごかったです。
 そんな4泊5日は長いようで短く、僕にとって忘れられない思い出になりました。沖縄に行かせてくれた親、学校ありがとう!





首里城にてひめゆりの塔平和の礎
伊江島(伊江ビーチ)那覇の牧志公設市場三線の体験中です