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始業式-校長からは「考える」大切さの講話

学校生活

始業式.JPG 本日4月8日(月)に平成25年度の始業式が行われました。1つずつ学年が上がった生徒達が元気に登校してきました。

始業式での校長講話についてご紹介します。

 「いよいよ新学期が始まります。昨年の始業式では、桜は満開だったが、今年は開花が思ったより早く、一昨日昨日の春の嵐でほとんど散ってしまいました。花の散るのは寂しいですが、それを待っていたように、新しい緑の葉が、若い緑、輝く緑が躍動する季節の到来を告げています。
 巡る自然と同じように皆さんにも新学期が訪れた。草や木の自然と皆さんが異なるのは、皆さんが考え行動する生物だということです。「考えて行動する」こと、自分のためになっているのか、社会のためになっているのか考え、行動して欲しいと思います。
 周りに流されず、よく考えることが大切です。実際の場面ではうまくいかないことが多いと思いますが、考えて挑戦しての失敗ならば失敗から学ぶことは多く、次の段階に進めます。失敗を恐れずいろいろなことに挑戦して欲しいと思います。
 「考える」と言うことから、今日は、17世紀の数学者、物理学者、哲学者であるパスカルについて話します。
 パスカルの書『パンセ』の中の有名な一説があります。「人間は一本の葦であり、自然界で最も弱い存在である。しかしそれは考える葦である。-中略- 宇宙が人間を殺すような場合にも、人間は彼を殺す宇宙よりもはるかに尊い。人間は自分が死ぬことや宇宙が彼に勝っていることを知っているけれども、宇宙はこれらについて何も知らないからである」。
 人間を「考える」存在として尊いと考えたパスカルのこと、そして『パンセ』のことを学習してくれると嬉しいと思います。

 さて、明日は入学式です。入学する生徒は、皆さんの入学時と同じ、希望と不安を胸に入学してくる。ぜひ思いやりをもって暖かく迎えてください。
 中学2年生は、はじめて「先輩」と呼ばれますね。心構えは出来ましたか。 自分達のことは、先生や先輩に言われる前にきちんとやり、さすが先輩は違うと思われてください。皆さんの成長のために一年生はいるのです。
 中学3年生は、中学の最上級生です。最上級生としての自覚をして、自分たちのことは当然としてやり、下級生に教えたり励ましたりして、中学を盛り上げてください。高校の準備も始まりますので、気を引き締めてください。
 高校2年生は、明法の活動の中心。学校が盛り上がるかどうかは、高2の団結力によるものだと思います。高校生活のよき思い出作りとして、頑張って欲しいと思います。良き思い出は、人生の糧、エネルギーになります。2年生の活躍を期待しています。
 高校3年生、48期生は、明法の最上級生、明法を代表する学年です。明法の伝統を後輩に伝え、大学受験に備えてください。大学受験が人生の目的ではないが、受験ぐらい突破できなくては情けないと思っています。
 昨年の卒業生47期生は、立派な合格実績を残してくれました。そして、後輩に勇気を与え、やる気を喚起してくれました。
諸君には昨年以上の結果を残して欲しいと思います。受験勉強は辛いものですが、人生の試合と同じ、やりがいのあるものです。君の大学受験は自分の将来のために、後輩の元気のために、明法の発展のためになります。
 受験は団体戦でもある。お互いに励ま合うことが必要です。
 全体に向けてですが、生活の基本、良き習慣の基本を常に心にとめて自分のものにしてください。それは、「時を守り(時間を守り遅刻をしない)、場を清め(散らかさず清掃を徹底する)、礼を正す(謙虚な態度で尊敬の念を持つ)」です。この良き習慣は、諸君の美徳として諸君を危機から必ず救います。
 最後に、校舎改修工事についてお知らせします。生徒玄関が間もなく完成します。今まで特に、中1、中2、生徒会には大変な迷惑を掛けてきましたが、協力してくれたお陰で生徒全員が快適な生活をすることが出来ることを感謝しています。
 今後、校舎の床の張り替え、黒板の位置の変更、AV機器の設置、体育館のトイレと床の工事、理科棟の工事など順次工事が行われる。騒音があったり、通路を規制したりで、不便を掛けますが、今までのように協力してください。

 生徒は最後に校歌を斉唱し、始業式後にはクラス写真の撮影です。

 いよいよ新しい年度がスタートします。

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 創立50周年を記念した校舎改修については、こちらで紹介しています。ぜひご覧ください。