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【行事】第53回入学式を挙行しました

学校生活

 本日4月9日(土)、明法中学・高等学校第53回入学式を挙行しました。

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 春らしい暖かな天気に恵まれ、新中学1年生55名、新高校1年生121名が新たに本校の「ともがき」に加わりました。緊張した表情で本校の門をくぐった新中学1年生を中学2年生の先輩が優しくエスコートし教室まで。その教室の黒板には、中学2年生書いた歓迎のことばが書かれていました。

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 入学式では、校長の式辞に続き、理事長が挨拶。そのなかで「へばったら頑張れ」という中学時代の恩師からの心に残る言葉が紹介されました。来賓の方々からも暖かい励ましの言葉をいただきました。また、本校生徒会長からは、「歓迎の言葉」の中で「男子校の明法は開放的で皆が明るい。私たちが優しく指導していきます。」という話がありました。入学者の宣誓では、中学入学生・GE入学生代表、そして高校入学生代表がしっかりと決意を表明しました。

高校入学生宣誓.JPG在校生歓迎の言葉.JPG中学入学生宣誓.JPG

 ああああああああああああああああああああああああああああこれから新入生はオリエンテーションを経て、新たな明法の伝統を築く主役となっていきます。

入学式での校長の式辞を抜粋して掲載します。

「ただ今、入学を許可いたしました中学生55名、高校生121名、あわせて、176名の新入生の諸君、入学おめでとう。心から諸君を歓迎いたします。ここに至るまでの諸君の努力を称えると共に、生徒諸君を励ましご支援いただいたご家族の皆様、関係者の皆様に敬意と感謝を申し上げます。

   入学という新しいスタートにあたり、私は諸君に3つのことを要望します。

 1つ目は、「良き習慣を身につける」ということです。 よき習慣は、第二の天性となり、諸君の将来を切り拓く力となるでしょう。 基本は、気持ちの良いあいさつをする、自分のことは自分でするということです。また、部活での疲れと戦い、工夫と熱意で時間管理をして両立に向けて頑張ることを良き習慣としてください。

 2つ目は、「思いやりの心をもつ」ことです。 思いやりの心は、すべての人は助け合って生きているという自覚から生まれます。いじめは絶対にしてはいけません。芸術への関心、読書などで器の広い、器の深い人間になってください。チャンドラーの小説の中の言葉、「たくましくなければ生きていけない。優しくなければ、生きる資格はない」を心にとめてください。    

 3つ目は、「何事にも挑戦する」ことです。 昨年12月2日、野村総合研究所は、「10~20年後、日本の労働人口の49%が人工知能やロボットで代替え可能になる」というレポートを出しまた。さらに少子高齢化と人口減、グローバル化による厳しい状況が予想されます。人類が経験したことも無い問題を解決するには、新しい発想と挑戦する行動が必要です。

 諸君の門出を祝い、「出発が順調でなくても負けないことが大切」についてお話しします。プロ野球の名監督、野村克也さんの話です。戦後初の3冠王。ホームラン王、打率王、打点王の3冠王。プロ1年目、11打数0安打で解雇されそうになったので、拝み倒して解雇を撤回してもらったそうです。ノーベル賞の山中伸弥さんの話です。iPS細胞の研究でノーベル賞を受賞しました。山中さんが手術をすると、20分の手術が2時間かかったので、「ジャマナカ」と言われたそうです。臨床医になる夢を諦めて研究医になったことで結果を残せたのです。  本日は希望に燃える門出の入学式ですが、時に挫折と失意の日々があるかも知れません。耐えて続けた努力は見えないこともありますが、努力はその人の根っことなって将来の人生を豊かにすることと思います。どんなことにも負けないで頑張って欲しい。限界は自分の中にある。それを超えて下さい。

 しかし、様々な悩みや苦しみに出合ったときは、家族、友だち、先生、誰でもいいから相談してください。必ず道は開けると思います。

 最後になりますが、保護者の方にお願いです。ご家庭では、ご子息をよく観察して成長したところ、良いところを言葉に出して認めてください。また、ご子息の気持ちを正面から受け止め、よく話を聞いてください。疾風怒濤の思春期、体も心も大きく成長します。大変失礼とは存じますが、保護者の見栄ではなく、ご子息の将来のための本当の指導助言をお願いします。最終目標は「自分で食べていける」ように育てることです。

 本日から、保護者の皆様と我々教職員は分担して、また協力して生徒諸君の教育にあたることになります。保護者の皆様と我々教職員との信頼関係が何より大切です。何かございましたら、生徒の前で学校を批判することなく、学校にご連絡をいただきたいと思います。    新入生諸君の楽しく充実した明法生活を願って式辞といたします。」