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W杯出場から得られた貴重な経験

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W杯出場から得られた貴重な経験

 スポーツクライミングでW杯に出場した高校3年生の生徒が第1戦・第2戦を終えて帰国しました。第2戦では見事に準決勝進出を果たしましたが、W杯出場で得られたものを文章にしてくれましたので、紹介します。
 素晴しい経験をすぐ次に活かそうとする前向きな考えには学ぶところがたくさんあります。

 今回初めてワールドカップに出場して、自分がそれまで知っていた世界との違いをたくさん感じることができました。壁の大きさ、課題の距離感、雰囲気、自分の感情。見るもの、感じるもの、全てが新鮮で、自分がやることは同じはずなのに最初は少し圧倒されてしまうほどでした。話しだけはいろんな人から聞いていたけど、自分でその場に行って感じるものは本当にすごかったです。今回、自分にまだ足りていない部分をたくさん見つけることができました。大会が終わった時はほんとに悔しくてどうしたらいいか分からなかったけど、いろいろ考えているうちに、次こそは絶対やってやろうと、帰国後のトレーニングに対する熱が一気に高まりました。実際にそのあとすぐに、今までやったことがないほど、今後やるべきことを具体的に考え、書き出しました。今回の1番の収穫は、もっともっと強くなりたいという気持ちがこれまでにないほど大きくなったことです。憧れのワールドカップの舞台で登るという経験をさせていただいて、本当に感謝しかないし、本当に楽しかったです。

 私は、才能もセンスもなく、何度諦めようと思ったかわかりません。ですが、クライミングが好きという気持ちだけはずっと変わらずにあったから努力し続けてこれたし、夢だった舞台で登ることができました。何かに全力で取り組んだ経験は絶対に自分の糧になると思うし、自分自身を成長させてくれます。そして、全力で努力すれば、絶対に自分の望むところまで行けると信じています。

今回の経験を糧に、今後さらに精進していきます。


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