災害と命を守る授業を行っています ! 高校2年地学
災害と命を守る授業を行っています ! 高校2年地学

近年、自然災害が多くなっているように感じます。
明法の理科では、特に高校2年生文系の「地学」の授業で災害の知識と災害から命を守るための授業を行っています。例年は地震災害、火山災害についてを中心に取り上げています。ところが、今年は7月に発生した「西日本豪雨」が、「平成で最悪」の気象災害となってしまいました。そこで、2学期初日の9月1日の全校防災訓練での自衛隊の方の講演を受け、予定を変更して豪雨や台風による気象災害について詳しく取り上げることにしました。
内容は、西日本豪雨と台風21号の動画を見ながら、何が命を脅かすのか、どんな準備や対処するとよいのか、高潮って何?、避難するタイミングはどうやって決めたらよいのか、特別警報、避難勧告・避難指示とは何なのか?、家族で決めている避難場所は実は気象災害には使えない?、自分がケガをしないことがどれだけ地域の役に立つのか、などです。生徒たちはみな真剣に聞いて、自分はどうしたらいいのか考えてくれていました。
また、気象災害について、生徒たちに強く認識してほしいのは、地震や火山災害との大きな違いです。それは、気象災害はすでに「予知ができている」ことです。地震や火山噴火と違い、何日も前から気象庁が災害を予知し発表しています。これは重要なことです。予知ができているので、皆が知識と心構えを持って対応すれば、被害は最小限にとどめられます。犠牲者はゼロにできます。
この夏、北海道では気象災害に続いて地震の災害も発生してしまいました。2学期の今後の地学の授業では、火山災害、地震災害について取り上げます。その中では、例えば、液状化現象が起こるのはどこなのか、自分の家はどんな災害に強くどんな災害に弱いのか、実は1つだけ対策しておくと命の危険が大幅に減らせること、などについて学んでもらいます。日本は自然災害が多い国です。大切な人の命を守るために、多くの生徒に自然災害についての知識を持ってもらい、さらにそれを多くの人に伝えてもらえればと思います。
自然災害の知識は難しくありません。多くの人が知識と心構えを持つことができれば、災害時の「想定外」はなくなります。