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平成30年度 第55回 明法中学・高等学校入学式

学校生活

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                                                 あああ4月11日(火)入学式にふさわしい陽春という言葉が合う、うららかな好天の中で、明法中学・高等学校第55回入学式が挙行されました。

※ 毎年、中学の新入生には、上級生が正門から教室まで案内をしています。


~ 入学式校長式辞より抜粋 ~

新入生の皆さん、明法中学から進学した皆さんも、まず、目を閉じてください。今、この時刻に、この場にいることに感謝しよう。そう。新入生の皆さんにとっても、明法中学から進学した人にとっても、今、ここにいるのは君たちの努力だ。新入生の皆さんの中には、他の学校を志望していたが、思うようにならずにこの場にいる人もいることを知っている。 しかし、いま、ここにいられるのは、君たちの努力だけではない。おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃん、そのほか家族の人、親戚の人、小学校や中学校の先生、塾の先生、その他、多くの人に支えられながら、君たちは今そこに座っている。最初にそのことに感謝しよう。では、目を開けてください。今、呼名された入学生諸君、あらためて、入学おめでとう。保護者の皆様、入学おめでとうございます。

 東京の西に明法あり。真に、世の中で貢献できる人材の育成

このキャッチフレーズは、私が昨年4月に、明法に赴任したときに、明法  らしさを表現するために、過去の資料から拝借したものです。 「東京の西に明法あり」というフレーズは、今、来賓席にいらっしゃる、明法14期卒業生でもある同窓会長の安田洋一様から、50周年記念誌のご祝辞より頂戴いたしました。力強いフレーズです。明法らしさが表れています。そして、「真に世の中に貢献できる人材の育成」は、同じ50周年記念誌から、父母の会会長 室賀さゆり様 のご祝辞より頂戴いたしました。建学の精神(世界平和と社会貢献)をずばり言い当てていると感じました。なぜ、このフレーズを使っているか。それは、明法は、このように父母の会や同窓生や地域に支えられている学校の証だからです。これからも大切にしたいと思っています。さて、少し話がわき道にそれましたが、本校は、創設当時から、本物に触れる教育を中核において、教育活動を行ってきました。そして、今年で創立54年になります。ご存知のように、私立であることを大いに生かして、緑多く、教育施設にも恵まれ、その他様々な点で他の学校より恵まれた環境で、3年間あるいは6年間を過ごすことができます。始業式の日に在校生への挨拶の中で、学校の方針を話しました。君たちにも伝えておきます。

 本年度の本校教育の5つのキーワードです。

 ①本物・体験    ②思考力   ③難関大学合格  

 ④学力GMARCH水準以上  ⑤生徒自治力の5つです。

 1つ目の「本物・体験」とは、本校で行われている本物に触れる教育を通して、さまざまな経験や体験を積むことであり、これは明法教育の原点であり、伝統です。

 2つ目の「思考力」は、批判的思考力と仮説的思考力を、授業だけでなく、本校のすべての教育活動、授業、部同好会活動、委員会活動、行事などの中に組み込んでいくこと。批判的思考力は、根拠を明確にし、真偽を見極める力で、見かけに惑わされず、多面的にとらえて本質を見抜く力と考えてよいでしょう。また、仮説的思考力とは「観察 ⇒ 推論 ⇒ 仮説 ⇒ 検証 ⇒ 考察」という一連の思考と考えてよいでしょう。物事を様々な視点で注意深く「観察」して、既知の事柄をもとに未知の事柄を予想し、「推論」し、現象や法則性を説明するための「仮説」を立て、その仮説の真偽を確かめるために「検証」し、それらを明らかにするために十分に考え「考察」することが、これからの社会を生き抜く力になるのです。本校の先生方には、できるだけ生徒に考えさせ、思考させ、自分の言葉で話をさせ、しっかり記述する力を身に付けさせてほしいとお願いしています。これがいわゆる、これからの時代を担う諸君に必要な能力、21世紀型教育にもつながっています。思考力は決して授業だけで身に付くものではありません。部活動や委員会活動など様々な機会に、しっかりと自分の考えを持ち、主張し、責任を持って行動することが思考力向上につながります。つまり普段の学校生活の中で、思考力は培われ、鍛えられるのです。特に、中学生の皆さんは、どんどん失敗しよう。何事にも挑戦し、その中で自分のよさを発見できるこの3年間は重要な時期です。よいところは伸ばし、弱いところは補って、すべての教育活動に積極的に臨んでください。この本物の経験、そして思考力を鍛える意味でも、普段の教育活動を効果的にするためにも、生徒自治力は重要です。5つ目の「生徒自治力」をキーワードにしました。そして、これらの力は、大学入試改革でも求められることになってきました。その意味では、学校の授業を大切にしたり、行事にしっかり取組んだり、などなど本校で行われる教育のすべてのことが、大学入試改革に対応しているといってよいでしょう。

3つ目に、国公立・難関私立大学合格を目指した指導を徹底するとし、難関私立大学を早慶上理ICU、医学部など偏差値65以上の大学と定義しました。

また、4つ目に、入学直後の偏差値を卒業(6年間もしくは3年間)までに10以上アップさせると目標を立てました。同時に、卒業までに全生徒の偏差値をGMARCHに合格できる水準以上となることを目指していきます。しかし、当たり前のことですが、これらの目標を達成するために、先生方がどんなにきめ細かく指導しても、当の君が、自分で考え、自主な行動をしないと実現できません。そこで君に、「努力」と「挑戦」を要求します。そして、私たち教員は、そのために、君たちにいろいろな負荷をかけていきたいと思っています。口を大きく開けて待っていても、授業はもとより、学校行事、部同好会活動などの教育活動でも、受身であると、決して資質や能力が身に付くわけではありません。自らで掴み取ってこそ、そのエネルギーが血となり肉となり、今後に役立つと思うのです。勉強という言葉の語源的は「勉(つと)めを強(し)いる」、気が進まないことを仕方なく行う意味であったと言われています。新しいものを創造するには、当然、無からは何も生まれないのは、君たちも知っているでしょう。当然、基礎知識や基礎学力が、できることなら高度な知識と高度な学力が必要です。そのために、君たちは、最低限の基礎知識や基礎学力を身に付ける必要がある。そのために、気が進まなくとも、君たちに努力を強いるのです。

結びに、本当に、明法中学・高等学校は、公立学校とは比較にならない施設設備を備えています。この環境の中で、自分に甘えることなく、自分をしっかり磨いてください。この明法という大地から、思いっきり、知識や経験などのエネルギーを吸い取ってください。明法は君たちの期待を決して裏切りません。3年後もしくは6年後、明法で育ったことに誇りを持って卒業し、将来、明法の卒業生であることが誇りに思えるでしょう。君たちも今日から明法の一員です。在校生、教職員、みんな一緒になって、この東京の西にある明法を輝かせていきましょう。

 本校の建学の精神は、世界平和と社会貢献

 東京の西に明法あり!

これをもって入学式の式辞といたします。

平成30年4月10日

 明法中学・高等学校の教職員を代表して  下 條 隆 史